メンバーの目標をヒアリング
「ゲームを通じて福岡の子ども達を育てる」「夢に挑戦する」をモットーに活動するニワカゲームス。メンバーがどんな目標を持ち、どんなことに取り組んでいるか把握するため、個別面談を通じてヒアリングしています。
今回は、3期生として北海道からやってきた堤口直人(つつみぐちなおと)をご紹介します。
世界進出目指して福岡へ
堤口君といえば、ニワカゲームスのメンバーになるため北海道からはるばるやってきたというエピソードが欠かせません。
eモータースポーツ施設・コミュニティとして全国的にも珍しいと思われるニワカゲームスですが、活動3年目にして日本列島を縦断してくるプレイヤーが現れるとは予想だにしませんでした。
進学や就職のタイミングに合わせてというわけでもなく、退職しての移住ということで、志の高さがうかがい知れます。
2歳からGTをプレイ
お父さんの影響で、2歳からグランツーリスモ(以下GT)シリーズをプレイしているという堤口君。小学生の頃は朝5時に起きて、2時間ほどプレイしてから学校に行くという熱中ぶりだったそうです。
ほぼ独学でドライビングを磨き、2018年にGTがFIA(国際自動車連盟)と共に開始した公式戦をもって真剣に上を目指すようになったとのこと。
ニワカゲームスへの応募を決めたのも、さらなる高みを目指すため、よりよい環境で練習したいという想いです。
チーム★くさーらでレース感覚を磨く
堤口君はGTプレイヤーの知る人ぞ知る団体「チーム★くさーら」の一員。WRCで活躍したシトロエンの名車「クサラ(Xsara)」を崇めていることから、その名がついています。
2013年頃から、GTシリーズのイベントで知り合った仲間が徐々に集ってできたオンライン上のコミュニティで、楽しみながら技術向上に励んでいます。
堤口君もこういった活動を通じてレース感覚を培ってきました。
メンタル面の弱さが課題
グランツーリスモ内のレーティングではA+という最高位に入る堤口君ですが、世界大会出場プレイヤーとはまだまだ実力差があります。
当人も自覚しているのがメンタル面の弱さで、プレッシャーのかかるレースで実力を発揮できないことがあるようです。ひとつのミスが順位に響くモータースポーツでは、メンタルが最重要ともいわれています。
また刻々と変化するレース状況に合わせて、走りながら作戦変更していく臨機応変さも足りていないとのこと。
ただ速く走るだけでなく、レースの強さを身につける必要があるのがeモータースポーツの難しいところです。
さらに昨今では会場を使ったオフラインイベントも増え始め、そういった場で実力を発揮できるプレイヤーが頭角を現してきています。
経済学部目指して勉強中
現在21歳、社会人として働いている堤口君ですが、大学進学を目指して勉強しているそうです。
人の行動を数式に当てはめることに興味があり、行動経済学や統計学を学びたいとのこと。
ニワカゲームスがYouTubeで定期的に行っている「ニワカゲームス杯」の企画・配信で協力してもらっていますが、どういった内容にすれば参加者が集まるかという行動心理も考慮しているそうです。
中学時代は10点だった数学、偏差値が70に
行動経済学や統計学を学ぶには数学が必要ですが、中学時代は100点満点のテストで10点を取るくらい苦手だったそう。
高校に入って基礎からやり直し、予習・復習をしっかりするようになり、得意科目になったとのことですが、なんと大学入試の模試では偏差値70(上位2%程度)という高得点に!
中学時代は数学が得意だったものの、高校に入ってまったく理解できなくなった筆者とは真逆で、頭が下がります。
経済学部を目指すのは完全に興味本位で、とくに就職に活かそうという考えは無いとのことですが、しっかり身につけていれば何かで活かせる可能性があります。
世界大会出場も目指しつつ、自分なりの生き方を見つけてもらいたいですね!