第20回ニワカゲームス杯、梅雨のウェットコンディションレース

ニワカゲームス杯開催

毎月開催しているグランツーリスモSPORTのオンライン大会「第20回ニワカゲームス杯」を実施しました。

今回はちょうど梅雨時期ということで、初のウェットコンディション(雨天)でのレースです!

今回のYouTubeライブ配信は堤口君と中村さんでお届けしました
JeGTグランプリ応援のお礼をするキャプテン古川、今回は参加者としてレースに出場

第1レース:スパ・フランコルシャン

ベルギーのスパ・フランコルシャン、小雨状態でのレース

雨ではクルマの挙動を乱しやすくなり難易度が上がるため、今回は悪天候に強い4WD(四輪駆動車)限定のレースにしました。

ニワカゲームスからは古川拓己、出島大地、深川湧介の3名が出場。

Hein2_HHF選手、アニメキャラクターをあしらった痛車仕様のカーリバリー
こちらはVtuberのキャラクターで出場
NAMI__taro選手はグランツーリスモ6のインプレッサ・ツーリングカーを模したマシンです
三菱党・中村さんの期待通りランエボの姿も(笑)
総勢10名がエントリー、雨レース開始!
開始早々のストレートでスリーワイド(3台並走)
1位に躍り出たrain_digo選手、うまくコーナリングできず逆に順位を落としてしまいます
トップはランエボ同士の戦いに!
上位2台が争っているスキに、後方も追いついてきて四つ巴状態
後方では湧介君(右)がバトルを繰り広げています
湧介君、シケインでインを取ってうまく前走車をパス
第1レースはランエボ同士の戦いを制してAPEX-M_Okada選手が優勝!

第2レース:レッドブル・リンク

第2レースはさらに雨量が増えたレッドブル・リンクでのレース、スリップに要注意!
凝ったデザインの痛車リバリーはZeFiX_MistYelloy選手
VR-Sprinta_LBC選手もランエボをチョイス
総勢9名、ランエボの比率が高め
第1レースは惜敗に終わったrain_digo選手、今回はポール・ポジションからのスタート
Sprinta選手が滑ってスピードダウンしたところをfujio4jd選手がパス
第1レースの覇者Okada選手は開幕6番手から4位まで浮上
再びランエボ同士のバトル!
Sprinta選手、下り坂で止まり切れず無念のコースアウト!
rain_digo選手が逃げ切りでポール・トゥ・ウィン!

レース結果

第1レース

優勝 APEX-M_Okada
2位 fujio4jd
3位 Hein2_HHF

第2レース

優勝 rain_digo
2位 fujio4jd
3位 APEX-M_Okada

第1レースは降水量も少なめでそこまで荒れた展開にはなりませんでしたが、激しい雨の降る第2レースではスリップしているマシンも見受けられました。
そんな中、安定した走りで予選1位から優勝した両選手の技量は素晴らしいと思います。

福岡は例年より早めの梅雨入りをし、そろそろ本格的に夏がスタートしようとしています。皆様も熱中症には気を付けて、またご参加・ご観戦お待ちしています!

JeGTグランプリ2020最終戦!入賞ならずも新境地を開けた大会

JeGT2020決勝

2020年末から開催されているeモータースポーツ大会「AUTOBACS JeGT GRAND PRIX 2020SERIES」、ついに最終戦が開催されました!

グランツーリスモのトッププレイヤーたちがプロレーサーや自動車関連企業と共演してきた本大会もいよいよ大詰めです。
予選ラウンドではぎりぎりの順位でFINAL出場権を獲得したニワカゲームス・レーシングチーム。まわりも強豪揃いですが、優勝を目指して挑みます!

予選スーパーラップ、ペナルティでノータイムに…

FINALの予選はスーパーラップ方式での実施。各チーム1周限りのタイムアタックを行い、そのタイムがレースのスターティンググリッドになります。

ニワカゲームスが使用する「レクサス RC F」はバランス型のマシン。突出した部分は無く、舞台となる「ドラゴントレイル・ガーデンズII」のタイムアタックには特段有利というマシンではありません。
ドライバーの腕がタイムに直結し、レースにおいては相手の弱点や状況を見極めて戦っていくことになります。

ニワカゲームス,レクサス RC F GT3,JeGT

可能な限り上位グリッドでレースに臨みたいので、チームのエース荒木祐樹(あらきゆうき)が出走。タイムは1’28.771で4番手でしたが、審議の結果、四輪脱輪のペナルティでタイム無効に…
予選ラウンドの順位通り、8番手スタートとなってしまいました。

絶望的な状況に見えますが、レースは3本勝負なのでまだまだチャンスはあります

第1レース、3ポジションアップ!

FINALは全部で3レース。ニワカゲームスは3名の選手でそれぞれのレースに挑みます。

第1走者は龍翔太郎(りゅうしょうたろう)選手。今年の三重国体では一般の部で福岡代表となった実力者です。国体やJeGT以外にも様々なイベントに参加し、腕を磨いてきました。

今回は8番手スタート、最後尾ということで失う物もありません。ガンガン攻めて、少しでもポジションアップし井芹選手にバトンを渡したいところです。

映っていませんが、前走車2台の混戦をかいくぐって6位に上昇しています
さらにシケイン(低速コーナー)を利用して1台パス
8位から5位に上昇!

ニワカメンバー、影のサポート

実は今回のレース、表向きには出ていませんが、キャプテン古川が無線で参加。レースの状況や判断が必要な箇所で指示を出し、龍選手をバックアップしていました。
かなり荒れ模様だった第1レースを冷静に戦い抜いたのも、チームメイトと繋がっていることが精神面の支えになったようです。

本番前、応援に駆け付けた古川君・堤口君と模擬レースで練習

第2レース、入賞圏内へ!

名前

第2走者は井芹颯真(いせりそうま)選手。JeGTのドラフトを経てニワカゲームスに参加、世界大会も経験した熊本県の強豪ドライバーです。

井芹選手を第2走者に選んだのは理由があります。
井芹選手はJeGTの認定ドライバーとして個人戦にも参戦、このFINALにも出場しています。個人戦とチーム戦では性能の違うマシンが使用されるため、操作感が全く違います。

1日で2つの大会に出ているのも同等で、個人戦・チーム戦の両方に出場している選手は、やはりこの切り替えに苦労しているようでした。
ニワカゲームスでは井芹選手への負担を軽減するため、個人戦の直後である第1レースを避け、最もハードな第3レースでもなく、第2レースで出場してもらうことにしました。

2周目、早くもポジションアップ
前3台が争っている間に距離を縮めることに成功
ヘアピンコーナーを利用して追い抜き!
シケインで抜き返され、そのままレース終了
他チームにペナルティが入り、3位に上昇!最後まで距離を詰めていたことが功を奏しました

最終戦!タイヤ戦略ミスで6位に

名前第3走者は再び荒木祐樹選手。世界大会こそ出場したことがないものの、トップランカーたちとも競い合える力を持ったドライバーです。

スーパーラップでは残念ながらペナルティでタイム無効となりましたが、まわりも強豪で固めてくると思われる最終レースには、やはりエースをぶつけるしかありません。チームの勝利を託します!

世界大会経験者も並ぶ決勝

タイヤ戦略の必要な最終戦

別々のタイヤを使ったレースでは、より性能の良いタイヤを長持ちさせることが重要です。今回の場合はソフトタイヤとミディアムタイヤの両方を使用しなければならないので、よりスピードの出やすいソフトタイヤを長く使う方が有利。

しかしソフトタイヤは摩耗も早く、だんだんとスピードが出なくなり、コーナリングもしづらくなります。ブレーキを掛けたり、負担のかかる走り方をすれば摩耗も早くなってしまいます。他車と競うあまり、タイヤを余計に消費するのは避けたいところ。

一方ミディアムはソフトに比べると長持ちしますが、スピードは出ません。どのタイヤを何周使うのか、レース全体を通して計画しておく必要があります。(レースとなると、他車とのバトルで不測の事態が起こるのも難しいところ)

タイヤ選択の戦略が入り混じるレース、ニワカゲームスは先にペースを上げて逃げ切る作戦
前走車もピットに入り、一時的に1位を走行
6周目でピットイン、ミディアムタイヤに変更
4位で戻ってきたニワカゲームス
タイヤ性能の良いチームに先を譲ります
予想以上にまわりのペースが良く、最終結果は6位となりました

成長と糧を得られた大会

当初は予選ラウンド通過も危うかったニワカゲームス。FINALにおいてもスーパーラップでこけてからのスタートで、大逆転勝利を狙っていましたが、最後は詰めの甘さが出てしまいました。

荒木選手も普段は世界大会出場を目指していますが、今シーズンは絶望的な状況でグランツーリスモから離れており、練習不足の状態。
どんな理由であれチームとして参加している以上、選手の行動として褒められたものではありませんが、終了後にチームメイトへ謝罪している姿が印象的でした。

普段は自信満々で、己の非を認めない(そもそも間違いを犯さないようにしている)タイプですが、人としての成長を垣間見た気がします。

チーム競技が人の繋がりを強くする

選手として出場するメンバー以外も積極的に協力し、結束を高められたように思います。
グランツーリスモは基本的に個人競技で、なかなか人と協力するという場面はありませんが、無線でチームメイトを支援したり、さまざまなシチュエーションを想定した練習レースを組む等、チーム戦ならではの光景が見られました。

筆者も監督として参加し、チームで大会に参戦する面白さを体感することができました。勉強不足なところや改善点も見え、ニワカゲームスをレーシングチームとして、またコミュニティとして強化していく糧を得られたように感じます。

チームをご支援いただいた皆様、観戦・応援していただいた皆様、大会運営およびライバルの皆様、またタッグとしての提案を快諾していただき、チームに参戦権を与えてくださったユーエスオートの柴田さんに感謝を申し上げます。

次回は自動車関連企業以外も参戦可能、新たな強豪チームが現れる予感…
応援ありがとうございました!

龍翔太郎、自動車開発ドライバーへの遥かな道

龍翔太郎,運転席

メンバーの目標をヒアリング

「ゲームを通じて福岡の子ども達を育てる」「夢に挑戦する」をモットーに活動するニワカゲームス。eモータースポーツコミュニティではゲーム好き・クルマ好きのメンバーが各々の目標を目指して頑張っています。

彼らの夢・目標を再確認し少しでも近づけていくため、一人ひとりヒアリングを行っています。今回は自動車の開発ドライバーを目指す龍翔太郎(りゅうしょうたろう)をご紹介。

都道府県対抗 U18 全日本選手権,龍翔太郎,スクリーン
2019年、東京で開催された「都道府県対抗 U18 全日本選手権」の様子
スーパーフォーミュラ,オートポリス,龍翔太郎
スーパーフォーミュラ観戦でサーキットへ、筋金入りのモータースポーツファン
ニワカゲームス,JeGTグランプリ,龍翔太郎
JeGTグランプリではニワカゲームスの選手として出場

国体準優勝、福岡で最も有名なGTプレイヤー

龍君といえば、2019年の茨城国体(全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2019 IBARAKI)において、少年の部で準優勝したことでその名が大きく広がりました。
TV・ラジオ・新聞等、各種メディアにも取り上げられ、おそらくeモータースポーツやグランツーリスモを知らなかった方々へも届いたかと思います。

また2018年に開催されたイベント「グランツーリスモ 真剣勝負・自動車メーカー対抗戦」において、チームマツダの一員としてレースに挑み、プロドライバーや社員の方々と共に見事優勝を勝ち取りました。
エキシビジョンレースではありますが、これを機にマツダと繋がりを持ち、「TC CORSE Esports」に所属することになります。

全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2019 IBARAKI,福岡県知事,小川洋,表敬訪問
茨城国体参戦時には、福岡代表として県知事への表敬訪問も行いました
FM福岡,西川諭,龍翔太郎,荒木祐樹
荒木君と共にラジオ出演したときの様子

目指すは開発ドライバー

龍君がグランツーリスモをプレイし始めたのは、「安価にクルマの挙動やドライビングを学べること」が大きな理由です。
幼少期から自動車に憧れを持ち、いつかその世界で活躍したいと思っていた龍君にとって、ゲームでリアルなドライビングやレースが体験できるというのがどれだけ熱中させられるものだったか、想像に難くありません。

そんな龍君が目指すのは自動車の開発ドライバー。メーカーが新しいクルマを開発するとき、試作車を実際にドライビングして仕上げていく。
卓越したドライビング技術はもちろん、自動車に関する様々な知識、新車のコンセプトを理解し、開発中のクルマに足りない要素を的確にフィードバックできるセンスも必要です。

ブロック遊びやプラモデル作り、ラジコン等、もともと物作りが好きだという龍君。新車の開発に自身のドライビングが活かされるというのは、まさに人生を集約した理想の仕事なのでしょう。

エーワンサーキット,龍翔太郎,レーシングカート
親子でレーシングカートを楽しむ龍君、あくまで趣味とのこと

実車の技術が必要

開発ドライバーになるには、当然ながら実車の運転技術が必要です。バーチャルの世界ではその腕を認められている龍君ですが、実車での実績がありません。

またメーカーの開発ドライバーは一般募集されておらず、どうすればなれるのかというところも難点です。実車のイベントで活躍していたドライバーがスカウトされた例があるとのことで、やはり技術を証明できる場が必要なのかもしれません。

しかし仮に実車活動をするにしても、例えばレースに出場するということであれば、車両の準備を抜きにしても100万円近い費用が必要とのこと。(ライセンス取得、エントリー費、交通費、宿泊費などなど)
学生である龍君にとって、ここが一番の課題です。

設計やゲーム開発の道も

専門学校では自動車工学・設計を学び、将来的には流体力学や航空力学も学ぶという龍君。現在はCAD(コンピューターを使った設計)の資格取得のため勉強中。
インターンもあり、自動車の開発・設計職を目指す生徒が多いそうです。

また、普段プレイしているグランツーリスモやiRacingといったレースゲーム・ドライビングシミュレーターの技術・知識を活かして、バーチャルでの開発ドライバーになるのが(現状では)最適かもしれないという話も。

夢をひたすらに追いながら、様々な可能性も模索している龍君。道は険しく、先が見えないかもしれませんが、どの道を選んでも後悔しないよう全力を尽くしてほしいですね!

全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2019 IBARAKI,銀メダル,龍翔太郎

龍翔太郎・吉田航太朗、2021三重国体 福岡県代表決定!

龍翔太郎,吉田航太朗

両部門、福岡県代表輩出!

5月から開始された三重国体(全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2021 MIE)グランツーリスモ部門オンライン予選において、ニワカゲームスより2名の福岡県代表選手を輩出することができました!

一般の部(18歳以上)
龍翔太郎

U-18の部(18歳未満、旧 少年の部)
吉田航太朗

今年の県代表は両部門1名ずつという狭い門でしたが、どちらもニワカゲームスのメンバーで独占!8月に予定されている本大会出場者選抜戦に挑みます。

選抜戦で見事勝利すれば、晴れて三重本戦への出場権を獲得です!

本大会は三重県での開催ということで、再び会場の雰囲気が味わえるかも…?(写真は茨城国体の様子)

3度目の県代表、龍翔太郎

龍君といえば2019年茨城 少年の部での準優勝

龍翔太郎(りゅうしょうたろう)
2001年5月14日生まれの20歳

自動車の開発ドライバーを目指す専門学校生。ニワカゲームス1期生として加入。

2019年茨城では愛知県代表の水野選手に惜敗。同年「都道府県対抗 U18 全日本選手権」でリベンジに挑むも手が届かず、国体入賞こそ得たものの悔しさの残る結果に終わった。

2020年鹿児島では九州・沖縄ブロック代表決定戦で敗退。あれから様々な大会・イベントに参加し、さらなる成長が見られる龍君。本年の活躍に期待!

新世代、吉田航太朗

ニワカゲームス杯配信時、新メンバー紹介の様子

吉田航太朗(よしだこうたろう)
2003年6月17日生まれの17歳

将来は自動車整備士・メカニックの仕事に興味をもつ高校生。ニワカゲームス3期生として加入。

加入当初よりメンバーからの評価も高く、U18期待の星と言われてきた。ニワカゲームスメンバーで同い年の高浪(たかなみ)君とは2020年鹿児島のブロック代表権レースでも戦い、今年もタイムトライアル予選で競い合った良きライバル。

U18選手としては最後の機会、ぜひ本戦出場を!

三重といえば鈴鹿サーキット

国体の舞台となる三重県には、世界的にも有名な鈴鹿サーキットがあります。今回はタイムトライアル予選のコースとして既に使われましたが、本大会では改めて決戦の舞台となるのか…?

三重県白子駅を降りてすぐ、いかにも鈴鹿らしい看板が飛び込んできます
2019年の様子、ゲートオープン前には長蛇の列
併設されている遊園地「モートピア」、サーキットからも見える観覧車が目印
ホームストレートでは一瞬でマシンが走り去っていきます!