荒木祐樹、すべてはワールドツアー出場のために

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メンバーの目標をヒアリング

「ゲームを通じて福岡の子ども達を育てる」「夢に挑戦する」をモットーに活動するニワカゲームス。メンバーがどんな夢や目標をもち、どんなことに取り組んでいるか把握するため、一人ひとりヒアリングをしています。

今回はニワカゲームスのエースドライバーであり、今年度から他メンバーのコーチングも引き受けている荒木祐樹(あらきゆうき)をご紹介します。

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2019年茨城国体(都道府県対抗eスポーツ選手権)に福岡県代表として出場
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2019年モーターショーの福岡県ブースでイベントにも出演

ツアー出場まであと一歩「無冠の帝王」

ニワカゲームスが掲げる目標のひとつ「ワールドツアー(世界大会)出場」に最も近い存在である荒木君。過去のツアー出場者とも互角に戦える実力を持ちながら、なかなか運に恵まれず出場の機会を逃しています。

「FIA グランツーリスモ チャンピオンシップ」には大きく分けて2つのシリーズがあり、各国の代表選手が戦う「ネイションズカップ」と自動車メーカーの代表チームとして戦う「マニュファクチャラーシリーズ」があります。
荒木君が目指すのは後者の「マニュファクチャラー」でのワールドツアー出場で、自身が選んだメーカーの代表権獲得を巡って戦っています。

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グランツーリスモの公式戦で数多の優勝経験をもつ強者

他国の選手と連携するマニュファクチャラー

ネイションズカップはまさに各国のトップ選手だけが出場できるシリーズですが、マニュファクチャラーはメーカーの代表者によるチーム戦のため、より広いプレイヤーにチャンスがあります。

しかし実力さえあれば出場できるネイションズとは違い、マニュファクチャラーは「自身が選んだメーカーが上位に入ること」「メーカー内でリージョン(地域)のトップになること」が必要です。同じメーカーを選んだ他国のプレイヤーの成績次第で自分が代表になれるかどうかが左右されるため、運の要素も強くなっています。

例えば、荒木君が(ゲーム内で)トヨタと契約し、アジアで1位を獲得していても、他国でのトヨタの選手の成績が悪ければ、ワールドツアーに出場することはできません。(自身のメーカーが上位になるよう、他国の選手と誘い合わせて挑むということも珍しくありません)

過去にも出場できそうなシーズンはありましたが、やはり他国のプレイヤーと合算で上位に入るのは難しく、あと一歩で代表権を獲得できずにいます。

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海外プレイヤーとの交流も多い荒木君、初代チャンピオンで現役レーサーのイゴール・フラガ選手とも交友関係

すべてはマニュファクチャラーの代表になるため

ワンメイク(同一車両)でのレースが中心のネイションズカップに対し、マニュファクチャラーシリーズは各メーカーのマシンの性能差をしっかり熟知しておく必要があります。速い人が勝つという図式になりがちなネイションズと違い、コースとの相性やマシンの特徴を活かした戦略性が重視されます。

また、採用されるマシンも大きく違い、市販車からフォーミュラカーまで乗りこなす必要のあるネイションズに対して、マニュファクチャラーは市販車ベースのレーシングカーであるGr.3(グループ3)、Gr.4カテゴリーのマシンに限定されています。

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ニワカゲームスもチームとして参戦しているJeGTグランプリ、Gr.3のマシンが使用されます

荒木君はそのマニュファクチャラーで勝つために、Gr.3より速いマシンで走ることはしないようにしているとのこと。
そもそもGr.1のようなハイパーカーやフォーミュラカーはスピード感が体に合わず苦手とのことですが、マシンの性能があまりに違うため、感覚を狂わせたくないという意図もあるそうです。(レース専用に開発されたマシンと、市販車ベースで改造したマシンは全く違います)

もちろん下地となっているドライビング技術があるため、ある程度どんなマシンも乗りこなせてしまいますが、当人としては出場する大会も絞り、ツアー出場に専念したいとのことでした。

今シーズンの状況を聞いたところ、他国の有力ドライバーがケガをしてしまったとのことで、またしても不運な向きの様子。世界大会出場は一筋縄ではいきません。
悲願のワールドツアー出場を目指して、諦めずに挑戦し続けてほしいと思います!

ニワカゲームス,ニワカラボ,荒木祐樹
2020年リージョナルファイナル出場を記念して獲得した通称「赤シャツ」、GTプレイヤーから畏敬と羨望を集める一品

今年の目標はレースデビュー!山田峻司、将来の夢は建築家!?

メンバーの目標をヒアリング

「ゲームを通じて福岡の子ども達を育てる」「夢に挑戦する」をモットーに活動するニワカゲームス。メンバーがいろいろなことに挑戦し、将来の夢をもつ・叶えるためのサポートも行っています。

これまで古川君や寺本兄弟(宝生君・昇平君)と面談を行い、現在の目標や取り組んでいることなどを語ってもらいました。

今回は「世界一」を目標に掲げる小学3年生、山田峻司(しゅんじ)君とお母さんも交えてヒアリングしました。

2019年メガスーパーカーモーターショーにて運転席を満喫
エーワンサーキットでカート体験している様子

3年目に突入した最年少

峻司君といえば、同い年の柊真(しゅうま)君と一緒にニワカゲームスの1期メンバーとして加入した一人。最初は小学1年生で6歳でした。

まだ幼稚園から上がったばかりで幼い感じだった峻司君。eスポーツイベント「EVO Japan 2019」の観戦をきっかけにゲームで競うことに興味を覚え、本気で挑戦してみたいとニワカゲームスに加入しました。

小学1年生、まだシートに対して体が小さすぎる様子(前歯も無い)

うまくできず泣き喚く日々

グランツーリスモは初めてで、ハンドル操作も(当然ながら)めちゃくちゃ。まっすぐ走ることも難しいような状態でした。
当人はうまく走れないことに腹を立て、泣き喚くこともしばしば。短期な子どもと評価すればそれまでですが、向上心が相当強いのもわかりました。

どんな競技にも言えることですが、負けず嫌いや向上心は適性のひとつです。
「負けてもいいや」と適当に挑む人より、「負けて悔しい」と思って改善に努力する人の方が成長するのは明らか。トッププレイヤーは間違いなく勝つために様々な研究や努力をしている人です。

泣きながらも自身に課題を設けて達成してきた峻司君、やりこめばかなり上達するのではないかと感じます。

ドライビングスクールを制覇したときの様子、諦めずにコツコツやってきた成果です

今年の目標はレースデビュー!

毎週練習会のたびに泣いていたものの、年長メンバーたちに習って少しずつ運転できるようになってきました。

もともと人に教わることが苦手だそうですが、教わって上達できることがわかってきた様子。だんだんと泣く頻度も減り、最近では敬語を使い始めたりと人としての成長も見受けられます。

常に目標をもってクリアしていくことができる峻司君。早く皆とレースがしたいようで、今年はオンラインレースのデビューを目指して練習しています。

↑今年の三重国体のオンライン予選に挑む峻司君。悔しさのあまり仰け反っていますが、すぐハンドルを手にリトライしています。

GRガレージでの一コマ、いつも何か口にしている印象

将来の夢は建築家

着々とドライビングの腕を磨く峻司君、将来の夢は建築家になることだそう。かなり意外な答えでしたが、どうやら「マインクラフト」や「フォートナイト」といった建物を作るゲームが基になっているようです。それもデザイナー等ではなく、実際に現場で作る人になりたいとのこと。

自身の将来の夢もゲームから見出したというのは、時間さえあればゲームに勤しんでいるという峻司君らしいともいえます。
「建築家」をどの程度イメージできているのかは本人のみぞ知るところですが、本気で目指すのであれば泣いてでも叶えてほしいですね!

率先してトランプに誘う峻司君、とにかくゲーム好き!

第19回ニワカ杯、ハイパーカーが繰り広げる初のGr.1レース!

第19回ニワカゲームス杯開催

毎月恒例のグランツーリスモSPORTオンライン大会「ニワカゲームス杯」を開催しました!

進行役は先月に続き堤口君と古川君が担当

福岡では緊急事態宣言下ということもあり、進行役の二人もオンラインで出演。
また、いつも機材まわりを担当してもらっている維口さんが不在なので、急きょ筆者がセッティングと進行を担当しました。ほとんど触ったことが無いOBS(Open Broadcaster Software/配信用ソフト)、まさにニワカモン配信です。

初のGr.1レース

グランツーリスモにおけるGr.1(グループ1)カテゴリーは、現実におけるWEC(FIA世界耐久選手権)等で使用されるマシンで、レース専用に開発されたプロトタイプカーやハイパーカーが該当。

ハイダウンフォースを体現する独特のフォルム、ハイブリッドモーター使用可能で高い加速力、最高時速350キロ超えと総じて高性能でパワフルなカテゴリーです。

従来のニワカゲームス杯ではN系カテゴリーやGr.3、G.4といった市販車ベースのマシンが中心だったので、今までにないレース展開に注目です。

第1レース:インテルラゴス

ブラジルに実在するインテルラゴスサーキットでのレース
多種多様なマシン、総勢12名が参戦

ニワカゲームスからは田代寛朋(hapymaher_ps)、深川湧介(yuu-warota)、中村雅彦(PEX_ZEO)が出場。

湧介君はマクラーレンVGT(グランツーリスモ上のみの架空のマシン)を使用
ル・マン24時間レースのため開発された、日産GT-Rの名を冠するプロトタイプレーシングカー
トヨタのハイブリッドカー…ですが、前回同様マツダ風に仕上げてきたonininyakyu選手
同じくトヨタのTS030、こちらは白をベースとしたデザイン
VR-Sprinta_LBC選手、2022-2023年シーズンでWECに復帰するプジョーのマシンを使用
第17回で優勝したrain_digo選手、トヨタTS050で参戦
LeMans_P351選手、アシンメトリーのスタイリッシュなTS030
gamma_suzuki選手は独特なフォルムのヒュンダイVGT、ノンハイブリッド4WDマシンです
Gr.1のようなハイダウンフォースマシンが得意という田代君、活躍に期待
ホンダRAYBRIG HSV…ではなくプジョーのマシン、見た目のカモフラージュも戦略のうち…?
開幕早々のコースアウトでペナルティがついてしまった田代君、インテルラゴスでは自然消化しやすいのが不幸中の幸いか
2周目、混戦を利用してLeMans_P351選手がgamma_suzuki選手をパス
トップ2台の差はわずか0.6秒、ファイナルラップで逆転あるか…?
日の丸+くまモンは中村さん、後方でバトルを繰り広げています
onininyakyu選手がトップを守って優勝!

第2レース:サルト・サーキット

第2レースの舞台はフランスのサルト・サーキット。ル・マン24時間レースの開催地です。全長13.6kmと長尺なコースで、ロングストレートではGr.1マシンのフルパワーが発揮されます。

1周が非常に長い本コース、インテルラゴスとは違った戦略が必要
長いストレート区画に合わせた最高速重視のマシンが目立つ印象
まるでレース後のような汚れのメルセデス・ベンツ ザウバーC9、後ろはマツダ787B。共に1990年前後で活躍したマシン
湧介君はアルピーヌVGT、上記2台と打って変わって未来感あふれるフォルム
開幕早々のシケインは慣れないとコースアウト必至ですが、ここは全車クリーンにクリア
2番手に上昇してきたSAYA7963選手、ショートカットペナルティがついてしまっています
1位を走行していたNhelv選手コースアウト!高速コーナーの先が見えづらいうえ急激な減速が必要な難所
1位に躍り出たSAYA選手、後方とは1秒以上の差があるもののペナルティがどう影響するか…
上位3台はすべてペナルティ状態、どうなるか最後までわかりません
フィニッシュライン直前でペナルティを消化するSAYA選手、その脇をLeMans選手が駆け抜ける!
ポールスタートのLeMans_P351がV字優勝!

レース結果

第1レース

優勝 onininyakyu
2位 VR-Sprinta_LBC
3位 Nhelv

第2レース

優勝 LeMans_P351
2位 SAYA7963
3位 BTTA_K-LINE

今回は初のGr.1レースということで、乗り慣れていない方も多かったかもしれません。カテゴリーによって得手不得手が分かれるもので、逆にGr.1を待っていたというドライバーもいるかと思います。
とくに第2レースでは時速350kmに達するシーンもあり、レース専用車両らしいスピード感を観ることができました。

配信面で不安の多い回でしたが、無事に終えることができて安堵しました。音声面では聞き苦しい場面もあり、お詫び申し上げます。

次回ニワカゲームス杯は6月26日(土)予定!ご参加・ご視聴お待ちしております。

古川拓己、動画クリエイターを目指して修行中

メンバーの目標をヒアリング

ニワカゲームスは「ゲームを通じて福岡の子ども達を育てる」「夢に挑戦する」がモットー。子ども達といっても小学生だけでなく、夢に向かって頑張る若者を広義に指しています。

メンバーには活動を通じて将来の夢・目標を持ち、ぜひ叶えてほしいと思っています。そのため各自の現状や目標(直近・将来)を定期的にヒアリングすることにしました。(前回は宝生君が音楽の道を進みたいと語ってくれました)

今回はニワカゲームスの顔といっても過言ではない、キャプテン古川拓己(たくみ)をご紹介します。

JeGTグランプリではレーシングチームの選手としても活躍
ニワカゲームス内の人気投票では堂々の1位!

動画制作も行うGTプレイヤー

ニワカゲームスもいろいろなイベントに出演させていただく機会があり、代表者の一人として登壇することの多い古川君。グランツーリスモプレイヤーとしてのイメージが強いと思いますが、YouTube向けの動画制作も行っています。

例えば最近では大分県やまくにで出演したイベントのレポート動画や、メンバー紹介動画等も手掛けており、ニワカゲームスのチャンネルで公開しています。

もちろんニワカソフトのeスポーツ事業部と打ち合わせのうえ企画・制作にあたっていますが、編集部分はほぼ完全に古川君が手掛けています。

動画のサムネイル(一覧で表示される画像)も古川君が作っており、回を追うごとに動画編集・画像作成の腕が上がっているのがわかります。

動画制作をスキルとして身につける

動画も画像もパソコンの専用ソフトを使って制作します。知識・技術はもちろん、観る人の立場で考えるセンスも必要です。
しっかりと編集技術を身につければ、プロとして依頼を受けたり放送局等で働くこともできるでしょう。

さすがにそこまではまだまだですが、ゆくゆくはそういったクリエイターとしての活動もしていきたいと語る古川君。イベント出演や新しい動画の企画にも意欲的なので、将来に向けてしっかり腕を磨いてほしいですね!

ライブ配信を進行する古川君、コミュニティ内では最も幅広く活動しています

おまけ

City Car Drivingで雪道をドライブする湧介君
ラボからグランツーリスモ公式戦に参加する堤口君と荒木君
練習会のあとはラーメン屋に行くのが定番コース