藤奈々樹、初の実車レースは18台中7位で脅威のデビュー

カーナンバー7は奈々樹(”なな”き)の7

ゲーム大会で優勝、実車レースへ

2025年10月、実車レーサーの原石を発掘するグランツーリスモ7の全国大会「TGR e-Motorsportsチャレンジリーグ」において優勝を果たした藤奈々樹(とうななき)。その優勝特典として、2026年度の実車カートレース(SLカートミーティングSSクラス)出場における支援を獲得しました。

TGRの支援が始まって3か月、これまでも数週間に1回程度のペースでカートの練習をしてきた奈々樹君。レンタルカートは一応の経験があるものの、ハイパワーで本格的なカートは今回の支援で初めて経験します。

レース当日は練習走行、タイムトライアル、予選ヒート1・ヒート2、決勝レースという流れでの構成。奈々樹君が走るクラスは参加者18名。まわりは長年カートを続けてきたドライバーが揃い、ルーキーは奈々樹君一人という状況です。ほぼゲームだけで培ってきた能力がどこまで通用するか…

経験者に囲まれるレース、緊張感が伝わってきます

実車ならではのトラブル

4分間の練習走行で当日は初めてカートに乗りますが、コースインの際にエンストを起こすトラブルが発生。アクセルの踏みすぎによる「プラグかぶり」が原因で、練習時間を2分ほど失うことになってしまいました。

練習走行のあとはそのままタイムトライアル走行に移行するため、マシントラブルはコースやマシンへの慣れの時間に影響し、予選タイムに直結します。早速、ゲームと実車の違いを思い知らされる展開となりました。
それでもタイムトライアルの順位は10位、初出場にしては上々の出だしです。

大分県の山中にあるソニックパーク安心院(あじむ)、全長1080mの長尺で起伏もある本格的なサーキット

雨の決勝レース

雨用タイヤに交換するクルー

予選ヒート1・ヒート2でも順位を上げ、決勝は8番手スタートとなりました。決勝前に雨が降り始めたため、タイヤは雨用に交換。初めてのレースでレインコンディションを走ることに。

抜きつ抜かれつの攻防を繰り広げつつ、最終的には7位でフィニッシュ。水しぶきを上げながらの初レースでポジションアップという快挙を成し遂げました。

狙うは1位だった

終わった後に当人へインタビューしてみたところ、雨のレースはさほど苦にならなかったとのこと。むしろゲームでのレインコンディションの方が難しく、雨は自分に合っていると言っていました。
ゲームで身につけた技術や勝負勘もさることながら、その経験が礎となり自信に繋がっている様子。

どうやら本気で1位を狙っていたらしい口ぶりが随所にあり、「無事に走り切ればそれだけで十分」と言うまわりの大人たちの上手をいっていました。恐れ知らずとも取れますが、ここまでの実績を考えると、その向上心は本物です。

「リアルもバーチャルも走れるドライバー」という目標へ、確かな一歩を進めた奈々樹君。これから様々な課題に直面するときが来ると思いますが、夢に向かってチャレンジし続けてほしいと思います。

空き時間を見つけてはレポートを書く奈々樹君
応援に駆け付けたクラブメンバーと一緒に記念撮影