東京メガウェブにて少年の部トップを決める全日本選手権開催
10月27日(日)、東京モーターショーのeモータースポーツ大会として、「都道府県対抗U18全日本選手権」が行われました。
茨城国体少年の部において、各都道府県の1位だった18歳未満(エントリー時)の選手が集められ、レースを開催。 国体のときとはルールが異なり、よりハイレベルな大会に!
国体にて2位に入賞、優勝を逃した龍翔太郎君。今大会でのリベンジをかけて、自宅でも公式戦と同じサイズのモニターを購入するなど、本番を意識した練習をしてきました。
プロ絶賛のレース戦略・果敢なバトルを仕掛けるも…
レース実況のゲストとして、なんと”ドリキン”土屋圭市さんが登場!
実車ドライバーの知識をもって、レースを盛り上げました。
絶対優勝を誓ってレースに挑む龍君、予選の結果でスターティンググリッドは4番手。
U18は国体と違い、実車と同じようにタイヤや燃料が消耗していきます。
またピットインが義務付けられており、「使いやすいが消耗しやすいミディアムタイヤ」「スピードは出ないが消耗しづらいハードタイヤ」の両方を使わなければいけません。
上位3名がミディアムでのスタートを選ぶ中、龍君はハードタイヤでスタート。レース後半にミディアムを使うことで、逆転勝利を狙う作戦です。
レース最終盤、一騎打ちに敗れる
不利なハードタイヤでスタートした龍君ですが、そのテクニックで上位陣に遅れをとらず走り続けます。
上位とはタイヤが違うためピットのタイミングをずらすことができ、ピットアウト後は運よく独走状態に。他車との余計な接触が発生しないため、自身のベストな走りでタイムを縮めることができます。
上位陣がピットインした後は、1位の選手と一騎打ち状態に!
もともと「2位以下は負けと同じ」と言っていた龍君、2位を維持して終えようとせず、チャンスをうかがってはリスク覚悟で追い抜きにかかります。
何度となく前に出るものの、終盤のバトルでスピンしてしまい、結果は7位となりました。
大事なのは入賞なのか?
勝負の世界には勝ちと負けがあります。レースでは、優勝した人が勝ちです。
プレイヤーには勝利こそ究極目標で、勝つために試合に臨みます。
しかし負けたとしても、得られるものはたくさんあります。なぜ負けたのか?相手は自分よりどこが優れていたのか?改善すべきところは?
最後に勝つのは、数えきれない失敗と敗北を味わい、己を磨いてきた人です。
また、大会に参加することで多くのプレイヤーと接する機会があります。友人としての輪を広げたり、より上達するための交流もできるようになります。
勝利の喜びはもちろん大事ですが、競技することによる成長や人との交流こそ、人生の糧として得られるかけがえのないものではないでしょうか。
敗北を恐れず果敢に挑んだ龍君には、自動車の開発ドライバーという夢があります。
リベンジを果たせなかった悔しさや大会に参加して得た交流は、龍君の人生の糧として、いつかきっと夢の実現を手助けすると思います。