JEGTグランプリ2022、eM福岡 エンタテ!区 LEGENDSは総合7位

JEGT最終戦!

「AUTOBACS JEGT GRAND PRIX」(JEGTグランプリ)2022シリーズ、最終戦であるラウンド3が東京オートサロン2023のイベントステージにて実施されました。

今年はウイルス対策としての規制も緩和され、会場では多くの来場者様に観戦していただきました。

開会前のイベントホール、閉会時には満席に近い賑わいとなりました

最終戦はGT7、不利な状況でのレース

JEGTグランプリにおけるチームの使用車両は、2022年8月のエントリー時点で決めなければいけませんでした。当時は最新作の「グランツーリスモ7」(以下GT7)が発売されて日が浅く、最終戦で使われるのが前作の「グランツーリスモSPORT」(以下GTS)となる可能性もありました。

エントリー時点で大会の使用コースも発表されており、コースとの相性を照らし合わせて車両を選ぶことはできました。しかしGTSとGT7ではゲームの挙動が異なり、同じ車種でも性能が違います。つまり、半年先にどちらのゲームが使われるのかを見越して車両選択する必要があります。

またドライバーによって使いやすい・使いにくいクルマがあるので、チーム内の誰もが難なく操れる車両であることも重要です。

eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,ビートルGr.3,グランツーリスモ7
eM福岡の使用車両はフォルクスワーゲンのビートルGr.3(グループスリー)、突出した性能は無いが乗りやすい

最終戦がGT7で行われると発表されたとき、チーム内では不安の声が上がりました。エントリー時点では優勝も狙えると思われていたビートルが、ゲームの度重なるアップデートでかなり弱体化していたのです。

事前のシミュレートにおいても、ストレートスピードが伸びず、スリップストリーム(前走車を風よけに使い、気圧の差でスピードアップする)を利用しても他の車種を追い抜けないと分かりました。

しかも最終戦の舞台はホームストレートが極端に長い「富士スピードウェイ」。第2戦まで総合7位でなんとか繋いできたチーム内では、どう考えても上位入賞は無理という、早くも敗戦ムードが漂いました。

しかし「レースはゴールするまで分からない」と言われるように、まずは自分達がベストを尽くすことこそ重要です。最初から諦めているのと、ライバルの隙を虎視眈々と狙い続けるのは、万一のチャンスを活かせるかどうかが決定的に変わってきます。

選手が普段使っているものと機材が違うので、時間ある限り練習走行で慣らします
荒木祐樹、國分諒汰、岩田和歩の3名、いずれもグランツーリスモ世界大会出場・入賞経験のある猛者

7番手スタート、8位フィニッシュ

第3戦のスターティンググリッドは、事前の予選スーパーラップ(1周のみのタイムトライアル)によって決められました。チームの大黒柱である荒木選手が担当、不利なマシンでありながら7位をマーク。

本戦第1走者は岩田選手。堅実な走りを見せるものの、前走車とは3秒以上の差がついた状態でピットイン。國分諒汰にドライバーチェンジします。

ピット作業でタイムロス

JEGTにおけるドライバーチェンジは、ゲーム内でピットインしてから実際にドライバーが交代します。交代と共にタイヤも交換しなければいけないので、次のドライバーが使用するタイヤを選択します。

あとで判明することですが、タイヤ選択のタイミングを正確に把握していなかったことにより、大幅にタイムロスをすることになりました。
ルール上「次のドライバーがタイヤを選択する」となっているのですが、チームの誰もが「シートに座ってから操作しなければならない」と勘違いしていました。(おそらく前シリーズまでのルール)

これによりトータル15秒ほどロスしていたのです。

混線でピット内騒然

ステージ上のドライバーとピットブースは、トランシーバーによりピットインの指示や状況の伝達等が可能です。話す時には胸元のボタンを押しておく必要があるので、基本的にドライバーが発言することはありません。

しかし國分選手の走行中、ピットの無線機が声を拾います。しかも何を言っているのか全く聞き取れない状態で、國分選手が何等かのトラブルに遭っているのかと騒然となりました。

結局解決できないままドライバーチェンジのタイミングとなり、最終走者の荒木選手が出走します。戻ってきた國分選手によると一切発言していないとのことで、他のチームラジオと混線していることが判明しました。(レース自体に支障は無く、ただピットが慌てただけですが)

JEGTグランプリ 2022シリーズ,東京オートサロン2023,ROUND3,eM福岡,ピットブース
ピットブースからの視点(リハーサルの様子)

ファイナルラップの攻防空しく

交代時に同じタイヤを選択してしまうという壮絶なピット作業ミスにより、一時最後尾まで順位を落としていた「EVANGELION e-RACING with 広島マツダ」。終盤ではその真後ろに付く状態に。

しかし予期していたとおり、スリップストリームを使っても追い抜くことができず、サイド・バイ・サイドの激しい攻防を繰り広げます。ファイナルラップまでもつれ込みましたが、順位は変わらず8位でフィニッシュ。

eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,JEGTグランプリ 2022シリーズ,最終戦,ROUND3,ファイナルラップ,グランツーリスモ7
わずか0.07秒の差

総合7位

審議の結果、多数のチームにペナルティが入り、トータルタイムが加算される形に。eM福岡は7位となりました。シリーズの累計ポイントによる総合順位も7位となり、残念ながら賞金を獲得することはできませんでした。

レースの結果は振るいませんでしたが、会場にはチームを応援するサポーターの姿がありました。4年前、「ニワカゲームス」として全く無名な状態からスタートしたことを想えば、確実に進歩してきたと感じます。

ご支援・ご協力いただいた皆様に、感謝と御礼申し上げます。来シリーズ、再チャレンジしたいと思います。

eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,JEGTグランプリ 2022シリーズ,東京オートサロン2023,國分諒汰,相田将希,荒木祐樹,岩田和歩,集合写真,最終戦,ROUND3
応援ありがとうございました!

エンタテ!区LEGENDS、JEGT第2戦は8位で総合7位に

JEGT第2戦

賞金総額500万円をかけた国内最高峰のeモータースポーツ大会「AUTOBACS JEGT GRANDPRIX 2022 Series」第2戦が開催されました。

競技タイトルは引き続き「グランツーリスモSPORT」、今回は大分県に実在する「オートポリス」が舞台となるレースに挑みます。

第1戦は5位(全10チーム)で終わった「eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS(イーエムフクオカ・エンタテック・レジェンズ)」。上位入賞するにはもう一歩上がっておきたいところ!

eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

予選結果を引きずり8位に

eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,鈴木彰馬,堤口直斗,岩田和歩
ラウンド2に出場するドライバーは鈴木彰馬、堤口直斗、岩田和歩の3名

第1レースのスターティンググリッドを決める、一発勝負の予選スーパーラップは鈴木彰馬(すずきしょうま)選手が出走。
序盤は好調な走りだしを決めたものの、最終コーナーで危うくショートカットペナルティとなるようなミスをしてしまい、結果は8番手に。

8位スタートとなった第1ヒートは堤口直斗(つつみぐちなおと)選手が出走。序盤こそ前走車に並びかける展開を見せるものの、抜ききることができずそのままレース終了。順位は変わらず第2ヒートに託すこととなりました。

最終走者は岩田和歩(いわたかずほ)が担当。ダート覇者の力がこの土壇場でどこまで通用するのか…?

堅実に走りぬいた岩田選手、ひとつ順位を上げて7位でフィニッシュ。しかしピットイン時のホワイトラインカット・ペナルティを取られてしまい、結果は8位に。

トータルタイムに3秒加算のペナルティ
総合ポイントランキングでは7位に転落

最終戦はオートサロンで!

1月14日(土)に控える第3戦は「東京オートサロン2023」のステージイベントとして開催されます!

前シリーズの最終戦と同様、リアルタイムでのドライバー交代が見ものです。オフライン大会ならではの臨場感をぜひお楽しみください。
JEGT公式:【大会情報公開】JEGT 2022シリーズ ROUND.3(東京オートサロン大会)

これ以上のランクダウンはトップリーグ降格の恐れもあるeM福岡の運命は…?

eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,フォルクスワーゲン,ビートルGr.3,JEGT2022ラウンド3
新たにスポンサーロゴを追加して最終戦に挑みます

JEGTグランプリ2022開幕!エンタテ区LEGENDS、第1戦は5位

JEGT2022開幕

リアルとバーチャルの融合によって新たな魅力を引き出す、国内最高峰のeモータースポーツ大会「AUTOBACS JEGT GRAND PRIX」2022シリーズがついに開幕!

使用タイトルはグランツーリスモの前作「グランツーリスモSPORT」。実車の世界でも活躍するレーシングチームや自動車関係企業チームと肩を並べ、賞金総額500万円の大会に挑みます。

当方も「eモータースポーツ福岡」として6月に独立してから本大会出場に向け多方面と調整を重ね、無事に出場権を得ることができました。
出場権に関してご協議いただいた運営元のNGM株式会社様、メディアパートナーのご提案をご快諾いただいたRKB毎日放送株式会社様、プロモーターとして数多ご協力いただいている株式会社delight様、クラブ独立時にいち早くご支援いただいたGMOペパボ株式会社様、活動拠点として場所を提供していただいているファンゲームス様、改めて御礼申し上げます。

eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

ラウンド1

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX,2022シリーズ,ラウンド1,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,瀬田凛,古屋公暉,堤口直斗

今回出場するのは瀬田凛(せたりん)、古屋公暉(ふるやこうき)、堤口直斗(つつみぐちなおと)の3名。

3名ともグランツーリスモの世界大会こそ出場経験は無いものの、様々な大会・イベントで優勝を飾る腕前の持ち主です。

個人的な話になりますが、かつてニワカゲームス時代にライブ配信イベントや練習施設へ遊びに来てくれていた彼らに代表選手として走ってもらうのは、思い起こせば感慨深いものがあります。

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX,2022シリーズ,ラウンド1,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,フォルクスワーゲン ビートルGr.3
今大会で唯一のチョイスとなったフォルクスワーゲンのビートルGr.3、一見レーシングカーらしからぬフォルムが注目されました

実車では存在しないレーシングカー仕様のザ・ビートル、実車レースのグループGT3に合わせて調整されたグランツーリスモのオリジナル車両です。癖が無く扱いやすい代わりに突出した部分の無い車両ですが、シリーズ全体を通して勝つために選択。

ちなみにゼッケン番号は、RKB毎日放送「エンタテ!区」番組プロデューサー安増氏の誕生日(1月27日)が由来です。プレゼントやお祝いメッセージ承ります。

スーパーラップ:瀬田凛

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX,2022シリーズ,ラウンド1,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,瀬田凛
安定した走りがウリの瀬田選手

レースのスターティング・グリッドを決めるスーパーラップ(1周だけのタイムアタック)を担当するのは、安定感を持ち味とする瀬田凛。

JEGTでは実車レースと同等の厳しい審判が入り、ショートカット等にはタイム抹消といった重大なペナルティが与えられることもあります。タイム抹消となると続くレースで最後尾スタートとなり、非常に不利な状態で戦うことに。

そこでペナルティ回避を最優先とし、安定して走り切ることを重視。ぎりぎりまで攻め込むことができないため速いタイムが出ないマイナス面もありますが、上記のとおりタイム抹消は何より避けなければいけません。
1周だけの走行のため、プレッシャーに打ち勝つ精神力も必要です。

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX,2022シリーズ,ラウンド1,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS
eM福岡(eMF_127)は5番手のタイムを記録
AUTOBACS JEGT GRAND PRIX,2022シリーズ,ラウンド1,スーパーラップ結果
審議の結果、ノータイムとなってしまったチームも

ヒート1:古屋公暉

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX,2022シリーズ,ラウンド1,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,古屋公暉
JEGT認定をAからSにランクアップさせてきた古屋選手

ヒート1(第1レース)は古屋公暉が担当。この1年で着実に力をつけ、JEGTが行う認定試験でAランクからSランクに昇格。その資格をもつのは日本で22名という実力の持ち主です。

瀬田選手から受け取ったバトン、次のレースのためにもポジションアップして終わりたいところ!

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX,2022シリーズ,ラウンド1,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,ヒート1
4周目、スピンした前走車を回避してポジションアップ
AUTOBACS JEGT GRAND PRIX,2022シリーズ,ラウンド1,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,ヒート1
そのまま4位でフィニッシュ

ヒート2:堤口直斗

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX,2022シリーズ,ラウンド1,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,堤口直斗
こう見えて負けん気の強い男、堤口選手
ファンゲームス,堤口直斗,eM福岡
クラブの活動拠点であるファンゲームスからレースに参加(なぜか変顔)

普段はeM福岡のクラブキャプテンを務める堤口直斗。JEGT第1戦ではトリを務めるチームの総大将的なポジションです。
2021年初頭に北海道から福岡へ移住してきた彼ですが、今年は国体eスポーツGT部門で福岡県代表も勝ち取りました。

JEGTはポイント制で競われ、各ヒートの順位によってポイントが割り振られます。最も多くポイントを獲得したチームが総合優勝となり、今シリーズのチャンピオンとなります。
ヒート2はヒート1より獲得ポイントが多く、レースの周回数も多いため重要度がより高いものとなっています。まわりのチームも主将クラスが出走するため、必然的にハイレベルな戦いに!

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX,2022シリーズ,ラウンド1,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,ヒート2
3周目、後続車にぴったりと張り付かれてプレッシャーのかかる状況
AUTOBACS JEGT GRAND PRIX,2022シリーズ,ラウンド1,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,ヒート2
高速コーナー”130R”を並走で抜けたためコースアウト気味に…
AUTOBACS JEGT GRAND PRIX,2022シリーズ,ラウンド1,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,ヒート2
続くシケインでオーバーテイクされてしまいます
AUTOBACS JEGT GRAND PRIX,2022シリーズ,ラウンド1,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,ヒート2
そのまま5位でフィニッシュ

第1戦:総合5位

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX,2022シリーズ,ラウンド1,リザルト
eM福岡は12ポイントを獲得、ぎりぎり賞金獲得圏内に留まることができました

開幕戦は総合5位ということで、まずまずの結果で終わりました。上位とのポイント差は大きいですが、残り2戦で入賞の可能性は十分あります。

次回、JEGT第2戦は12月3日(土)に開催!
ファンゲームスにて観戦会も実施予定です。福岡にお住まいの皆様、お待ちしております。(詳細はeM福岡の各SNSにて発信)

おまけ

安増高志,堤口直斗,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS
「エンタテ!区」番組プロデューサー安増氏と堤口選手のツーショット
ファンゲームス,レース観戦会,eM福岡
レース当日はファンゲームスで観戦会も実施しました

RKBとパートナーシップ締結、「エンタテ!区 LEGENDS」誕生

RKB毎日放送ロゴ eモータースポーツ福岡ロゴ eM福岡ロゴ

RKB毎日放送とメディアパートナーシップ締結

eモータースポーツ福岡(以下、eM福岡)は、福岡の放送局であるRKB毎日放送株式会社(以下、RKB)とメディアパートナーシップを締結しました。

2019年のeM福岡結成時(当時名称:ニワカゲームス)から、AIやロボティクス、eスポーツを扱うバラエティ番組「エンタテ!区~テレビが知らないe世界~」(毎週水曜24時55分放送)において、福岡で活動するeスポーツ団体として度々番組内で取り上げていただきました。

当クラブは特にeモータースポーツの発展とエンターテインメントおよび文化としての普及・浸透を目指し、テレビというマスメディアの力をお借りして、より多くの方にその魅力をお伝えすべく、メディアパートナーシップとして協働する運びとなりました。

eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

この度のメディアパートナーシップにより、当クラブのレーシングチームは番組コラボレーションとして「eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS」(読み:イーエムフクオカ・エンタテック・レジェンズ)と名付けました。

命名のきっかけは「エンタテック・レジェンズ」という語呂の良さから始まりましたが、6月から新体制で再始動したeM福岡のクラブ史において、さらに大きな転機としてまさに伝説(Legend)となりうるであろう事件です。
新監督の荒木祐樹が率いる当チーム、7名のドライバーをはじめとする代表選手達もきっと伝説となります。

9月11日(日)から開幕される国内最高峰のeモータースポーツ大会「AUTOBACS JEGT GRAND PRIX」2022シリーズに参戦!白熱のレースと選手達の活躍にご期待ください。


RKBオンラインでのお知らせ記事はこちら

RKB毎日放送株式会社のプレスリリースはこちら