JEGT2025ラウンド3、エンタテ!区LEGENDSは苦戦の末総合6位に

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JEGT2025第3戦

国内最高峰の賞金付きeモータースポーツの団体戦「2025 AUTOBACS JEGT」グランプリシリーズ、ラウンド3が開催されました。

今回はオンライン開催ということで、各チーム拠点や選手自宅からの参戦です。eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS(イーエムフクオカ・エンタテック・レジェンズ)は、クラブの活動拠点よりオンライン参戦しました。

クラブメンバーからの応援も受けつつ参戦

ハイパースプリント勝利

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フォーミュラカー「SF23」を使用するハイパースプリントは前回に続き西谷翔真(にしたにしょうま)が担当。ほぼ同条件でのタイマン短期レースです。

コースは抽選の結果「インテルラゴス・サーキット」に決定。終始抜きつ抜かれつの攻防を繰り広げ、勝負はコントロールラインぎりぎりまでもつれこみ、0.005秒差で勝利!ハイパースプリントでの初勝利を収めました。

ここまで2連敗を喫していた西谷選手にとっても、大きな1勝になったかと思います。

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燃費レースに大苦戦

決勝となるセミ耐久レースの舞台はオーストラリアに実在する「マウント・パノラマ・サーキット」。パドックをぐるりと囲む直線区画とブラインドコーナーが連続する山間部という二面性を持つコースで、普段は公道としても使用されています。

今回はレギュレーション詳細(タイヤ摩耗倍率・燃料消費倍率)がレース直前での発表となり、事前練習が困難な中での挑戦でした。

19周のレースに対し燃料が厳しく、途中で大量の給油を必要とします。しかも給油速度がかなり遅い設定となっているため、チーム車両である「メルセデスAMG」にとってはかなり不利な戦いを強いられることとなりました。

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バトルには強いが燃費に難のあるメルセデス AMG GT3

燃料使い果たして7位

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決勝を担当する堤口直斗

古屋公暉(ふるやこうき)が担当した予選スーパーラップの結果により、6番手でのスタート。
レース担当は堤口直斗(つつみぐちなおと)。旧友より受け取ったバトンを手に出走します。

前方2台のミディアムタイヤ勢を追う形でソフトタイヤを選択したエンタテ!区 LEGENDS。タイヤ有利な相手は早々に仕留めなければいけません。オーバーテイクポイントの限られるこのコースで、開幕からスパートをかけていきます。

1周目、まずは1台パスして5番手に。3周目には前方車両から譲られる形で4番手まで上昇。6周目では九州同士のバトルを繰り広げ、3番手まで上り詰めます。

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タイヤの違いで譲ってもらい4番手に
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山間部では抑えられていたものの、ストレートを利用してオーバーテイク
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9周目、ミディアムタイヤに履き替えてピットアウト
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十分に給油したことで省燃費走行チームをパス
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ソフトタイヤには勝てず追い越されてしまいます

最後は燃料切れになりつつ7位でフィニッシュ。AMG勢の最高位こそ3位を獲得したものの、燃費の厳しい車両は軒並み下位に沈むレースとなりました。
ポールスタートだったチャンピオンチームが下位に沈んでいることからも、その難しさが伝わるところです。それを踏まえれば、よく踏ん張った結果とも言えます。

総合6位、あと2戦

JEGT2025シリーズは早くも3戦が終了し、残すラウンドは2つ。現在の総合順位は6位。苦戦したものの前回よりひとつ順位を上げる形となりました。

次回、ラウンド4は11月30日(日)開催!

JEGT2025開幕!eM福岡、緒戦は総合7位で苦しいスタート

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JEGT2025開幕

国内最高峰の賞金付きeモータースポーツの団体戦「2025 AUTOBACS JEGT」グランプリシリーズ(旧トップリーグ)が開幕しました!

競技タイトルは「グランツーリスモ7」(PlayStation5/PlayStation4)。賞金総額は500万円となっています。

今期からグランプリシリーズと名称変更された国内最上位のeモータースポーツ団体戦ですが、昨シリーズでは下位リーグとのチーム入れ替えも発生しており、新たな顔ぶれも交えての新シリーズ開幕です。

昨シリーズは総合5位となった「eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS(イーエムフクオカ・エンタテック・レジェンズ)」は、今年も新期加入ドライバーを迎えてさらに上位を目指します。

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全10チームで日本一を競います

富士スピードウェイ現地開催

開幕戦はなんと静岡県に実在するサーキット「富士スピードウェイ」で開催。当日は実車レース「スーパーフォーミュラ」も行われており、多くのレースファンに注目される中での開幕戦となりました。

真夏のオフライン大会ということで、選手陣も熱中症対策や慣れない機材での戦いを余儀なくされます。ピットイン時のドライバー交代といった要素もあるため、レース以外の部分も気が抜けません。

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チーム紹介でステージ登壇する瀬田・西谷ペア

開幕戦は9位

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初戦に出場するのは新規加入の西谷翔真・佐々木虎士郎と監督の瀬田凛
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ハイパースプリントは事前予選スーパーラップの順位を基にトーナメント形式で開催
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コースは当日の抽選で決定

「SF23」を使用する予選スーパーラップおよびハイパースプリント・トーナメントは西谷翔真(にしたにしょうま)が担当。スーパーラップは7位、ハイパースプリントは1回戦敗退で9位となりました。
ハイパースプリントの第2走者でエントリーしていた瀬田凛(せたりん)は、ここで出番を失う形に。

続く決勝レースは「メルセデス AMG GT3」を駆る佐々木虎士郎(ささきこじろう)が出場。予選スーパーラップの順位を受けて7番手スタートです。

序盤は4番手までのスリーワイドで争う場面もあったものの、後半戦は下位に沈んでしまい、辛くも8位でフィニッシュ。スーパーラップ、ハイパースプリントのポイント合計により、第1戦はポイントランキング9位という苦しいスタートです。

二日目、表彰台獲得

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第2戦は西谷・佐々木に加え、岩田和歩が参戦
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二日目は西谷・岩田ペアが登壇
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シリーズを連覇するチームと直接対決

予選スーパーラップは西谷翔真が担当。終盤でスピンしてしまい、結果は最下位の10位となってしまいました。ハイパースプリントも引き続き西谷選手が担当し、予選1位チームと対決するも敗退。ここまで獲得ポイント0という苦しい展開に。

決勝レース(セミ耐久)の第一走者は佐々木虎士郎(ささきこじろう)が担当。予選結果を受けて最後尾スタートです。
本レースでは途中のピットインで岩田和歩(いわたかずほ)と交代します。

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上位スタート陣がピットインしたことで見た目上のトップとなり、10周終わりにピットイン
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徐々にポジションを上げ4番手まで浮上
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全チームがピットインを終えたところで3番手、ハンドルは岩田和歩が握ります
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エース岩田、圧倒的な走りでファステストラップを保持し、一時的に2位まで上昇
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最終的には3位でフィニッシュ

上位はメルセデス組が占める結果となり、3位表彰台に上りました。最後尾から7ポジションアップの快挙!

スーパーラップ、ハイパースプリントのポイント合計により、ラウンド順位は4位となりました。

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ベストラップは唯一の38秒台をマーク
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表彰台獲得でインタビューを受ける佐々木選手

総合7位で第3戦へ

ラウンド1のポイントと合算し、ラウンド2までの総合順位は7位となりました。

残す3戦で総合3位内を獲得するには再びの表彰台は必須というところですが、今回のラウンドでその手応えは得られたかと思います。

次戦はオンライン開催ということで、各チームも拠点や自宅等の慣れた環境からの参戦です。白熱必至のレースにご期待ください!

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エンタテ!区LEGENDS、JEGT2025シリーズ体制発表

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eMF-LEGENDS、2025年度体制

国内最高峰の賞金つきeモータースポーツ大会「2025 AUTOBACS JEGT SUPPORTED BY GRAN TURISMO」、今年度も「eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS(イーエムフクオカ・エンタテック・レジェンズ)」として出場します。

トップリーグはグランプリシリーズに変更

前シリーズではトップリーグと呼ばれていたJEGTの最上位リーグですが、今期より「GRAND PRIX Series(グランプリシリーズ)」と名称変更されました。

2025年度体制発表

瀬田凛,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS
監督:瀬田凛

2022年にJEGTドラフト会議を経てチーム加入、昨シリーズから監督に就任した瀬田凛(せたりん)。今期も監督としてチームを率います。

堤口直斗,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS
副監督:堤口直斗

普段はeM福岡のクラブキャプテンを務める堤口直斗(つつみぐちなおと)、前期より引き続き副監督およびチームリーダーを兼任します。

田代寛朋,岩田和歩,佐久間輝
(左から)田代寛朋、岩田和歩、佐久間輝

田代寛朋(たしろひろとも)、岩田和歩(いわたかずほ)、佐久間輝(さくまひかる)の3名もドライバーとして継続します。

古屋公暉
再加入:古屋公暉

2021年~2023年に在籍していた古屋公暉(ふるやこうき)がチームに復帰します。旧知の堤口選手とのコンビネーションにも注目です。

西谷翔真
新ドライバー:西谷翔真

今期より新加入となった西谷翔真(にしたにしょうま)。「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2024」にて大阪府代表の座を獲得。「バーチャルからリアルへの道」を標榜する「MAZDA SPIRIT RACING GT CUP 2024」では、18歳以上のChallenge Classにて2位となった実力者です。

佐々木虎士郎
新ドライバー:佐々木虎士郎

もう一人の新加入ドライバー佐々木虎士郎(ささきこじろう)は、今年行われたグランツーリスモのワールドシリーズ・ロンドン大会にて、メルセデスAMGチームのアジア代表ドライバーとして出場しました。後述しますが、今年のチーム車両にはうってつけの人材です。

メルセデスAMG GT3

メルセデス AMG GT3 '20,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS
リバリーデザイン:出島大地

今シリーズは「メルセデス AMG GT3 ’20」を使用します。

2014年に初公開されたメルセデス AMG GTをベースとし、2015年にFIA GT3規定に向けてレースカー仕様となったマシン。こちらはその2020年式で「メルセデス AMG GT3 EVO」と呼ばれるタイプです。
GTカーは市販車をベースとしていますが、本車両は旧式の「SLS AMG GT3」のM159エンジンが続投されており、市販車と大きく異なります。

メルセデス AMG GT3 '20,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

性能としてはオールマイティなバランス型。特にブレーキの制動力はGr.3車両の中でも1・2を争う性能で、バトルの強さを支えています。
反面、燃費の良い車両ではないため、長尺のレースとなると苦戦するかもしれません。

リバリーデザインは旧来の直線を活かしたものに回帰しつつ、大胆にグラデーションを施しました。

ダラーラSF23

eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,ダラーラ SF23 Super Formula / Honda '23
リバリーデザイン:出島大地

前シリーズでは選抜戦のみ採用されたフォーミュラカーですが、今期は本戦で全チームが使用します。

スーパーフォーミュラで実際に使用されている「ダラーラ SF23 Super Formula」は、「SF19」から更なるサステナブル化を推し進めたマシンです。ボディにはカーボン素材と同等の剛性・重量のバイオコンポジット素材をする等、全体の33%にサステナブル素材を使用しながらも従来と同等の性能を実現しています。

また、一時的にスピードアップできるオーバーテイクシステムも使用できるため、従来のJEGTには無かった各チームの勝負どころにも注目です。

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JEGT2024日程

第1戦 2025年7月19日(土)富士スピードウェイ オフライン開催
第2戦 2025年7月20日(日)富士スピードウェイ オフライン開催
第3戦 2025年9月7日(日)オンライン開催
第4戦 2025年11月30日(日)オンライン開催
最終戦 2025年1月

今シリーズの開幕戦は富士スピードウェイでのスーパーフォーミュラに合わせて現地開催!レース配信等はJEGTのYouTubeチャンネルにてご覧ください!

主に福岡県内でのイベント会場にて、選手交流の機会もあります。最新情報はeM福岡の公式Xよりご確認ください。

JEGT2024シリーズ総合5位でチーム目標達成!

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JEGT2024最終戦

国内最高峰の賞金つきeモータースポーツ大会「AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2024 Series」(オートバックス・ジェイイージーティー・グランプリ・2024シリーズ)、最終戦が開催されました。

前回のラウンド2では見事2位表彰台に上った「eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS」(イーエムフクオカ・エンタテック・レジェンズ)、総合順位は6位。今シリーズで総合5位以内というチーム目標は目前です。

最終戦は獲得ポイントも大きくなるため、わずかな可能性として総合優勝も残っている状態。少しでも上の順位を目指して臨みます。

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今年も東京オートサロンで開催、座席が足りないほどの大盛況でした

雨のスパ・フランコルシャン

最終戦の舞台はベルギーに実在するサーキット「スパ・フランコルシャン」。木々に囲まれた山間にあり、高低差の激しさと天候の変わりやすさが特徴です。中間部ではテクニカルなコーナーが連続しますが、アクセル全開の区画も長い高速サーキットとしても知られています。

今回はレース中どこかで雨になることがアナウンスされており、チームもそれを踏まえた練習をしてきました。

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今回のコース相性はそこまで良いとはいえないRX-VISION、作戦勝ちを狙いたいところ

予選結果は8番手

,堤口直斗,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

決勝レースのスターティンググリッドを決める予選スーパーラップは、チームの副監督も兼任する堤口直斗(つつみぐちなおと)が担当。途中までは良いタイムが出ていたものの中盤以降で伸び悩んでしまい、決勝レースは8番手スタートという厳しい状況に。

第1スティント:岩田和歩

岩田和歩,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

決勝レースのファーストドライバーは岩田和歩(いわたかずほ)が担当。

実は練習段階において岩田選手は雨のスティント担当、ドライは大原選手が務める予定でした。エントリー時のミスにより出走順が逆になるというアクシデントが発生。チームにとって暗雲のレーススタートとなってしまいます。

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ストレート手前の立ち上がりでのミスを突かれ、9位に転落
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2周目の第1コーナーでインに飛び込まれるも、ここは順位を死守
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6周目、シケインで10位に転落
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他のチームと同じタイミングでレインタイヤに変更

多少の順位変動はあったものの、最終的には最後尾でバトンを渡す苦しい展開に。チームにとって試練の時間が続きます。

第2スティント:大原悠暉

大原悠暉,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

2番手は大原悠暉(おおはらゆうき)が担当。前述の通りもともとはドライ路面担当だったため、ほとんど練習できていない状態での出走です。

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降りしきる雨の中、12号車をパスして9位に
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佐賀チームと九州同士の戦いを繰り広げるも、ここは順位変わらず

第2スティントは1ポジションアップという結果で終了。前方集団から大きく差をつけられなかったことが救いというところ。最終ドライバーにバトンを繋ぎます。

堤口直斗のオーバーテイクショー

ハンドルは再び堤口直斗の手に渡り、チームの命運をかけた最終スティントが始まります。

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雨が止んだことで、他のチームより早い段階でタイヤ交換を選択
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最後尾での走行のため、トップの車両よりも乾いた路面で走行することが可能に(左画面がeM福岡)
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11周目、ピットインした他チームをパスして9位に浮上
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524号車もオーバーテイクして8位に
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12周目には35号車をオーバーテイクし7位
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タイヤが摩耗しきった2号車をパスして6位
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大きくコースアウトした8号車を追い抜き、5位まで上昇
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そのまま5位でフィニッシュ

最後尾であることを逆手に取り、早めにピットインすることで他チームより乾いた路面を利用する戦略が奏功。大きなミスも無く、相手の隙を逃さず突いていくことで大きくポジションアップすることができました。

総合5位、目標達成

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2024 Series,最終ポイントラインキング

2024シリーズの最終的なポイントラインキングは5位となりました。上位入賞こそ逃したものの、ぎりぎりで賞金圏内に踏みとどまることができました。

選抜戦は振るわず

今シリーズでは、チームの代表選手による選抜戦も行われました。

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エンタテ!区 LEGENDSからは監督の瀬田凛(せたりん)、一般投票で選ばれた大原悠暉(おおはらゆうき)が出場。

選抜戦ではJEGTグランプリ史上初となるスーパーフォーミュラの「SF23」を使用。

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瀬田凛の5号車
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大原悠暉の11号車

レース結果としては残念ながら瀬田凛は11位、大原悠暉は12位と最下位を占めてしまいました。

2025シリーズは7月開幕!

JEGTグランプリ2025シリーズはラウンド数も5戦に増加し、7月から開幕となります。

ラウンド1・ラウンド2(7/19、7/20)は、なんと富士スピードウェイ現地にてスーパーフォーミュラ第6戦・第7戦に併せて開催!さらに進化するeモータースポーツシーンにご期待ください。

JEGTグランプリ2025シリーズの情報はこちら

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JEGT2024第2戦、エンタテ!区LEGENDS表彰台獲得!

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JEGT2024第2戦

国内最高峰の賞金つきeモータースポーツ大会「AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2024 Series」(オートバックス・ジェイイージーティー・グランプリ・2024シリーズ)、ラウンド2が開催されました。

ラウンド1では総合7位という結果を残した「eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS」(イーエムフクオカ・エンタテック・レジェンズ)。今シリーズ中、全3戦のうち1度は表彰台(3位以内)に上がることがチーム内の目標です。

しかしここは国内最上位のドライバー達が名を連ねるトップリーグ、表彰台は容易ではありません。何の工夫も無く、正面切って戦うのは得策とは言えません。

雨の富士スピードウェイ

ラウンド2の舞台となるのは、静岡県に実在するサーキット「富士スピードウェイ」です。しかも雨天が予報されている今回のレース、うまく利用すれば上位入賞が見えてきます。

昨シリーズの雨レースでは失敗に終わった経験があるため、今回も気が抜けません。

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RX-VISIONは路面が少し濡れている方がグリップするとか…?

スーパーラップ:大原悠暉

大原悠暉,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

事前予選スーパーラップは大原悠暉(おおはらゆうき)が担当。ラウンド1の決勝レースで3ポジションアップの大活躍を見せた男、今回は1周に全てをかけて走ります。

全10チーム中6位とまずまずの順位を獲得。同じ車種ではトップのタイムをマークしました。

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2024 Series,ROUND2,スーパーラップ リザルト

ハイパースプリント:岩田和歩

岩田和歩,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

スーパーラップの順位を基にグループ分けされて競うハイパースプリントは、岩田和歩(いわたかずほ)が担当。富士スピードウェイを2周で決着する超短期レースに臨みます。

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加速性能の差を活かして、開幕からトップに浮上
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2周目、ホームストレートで追いつかれ逆転される

54号車が1号車を抑える展開になればチャンスもありましたが、最終的には元の順位に戻った形でハイパースプリントは終了。短いレースとはいえポイントが懸かっているため、ポジションダウンしなかっただけでも御の字といったところです。

決勝レース:堤口直斗

堤口直斗,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

ラウンド2、決勝レースは副監督兼チームリーダーである堤口直斗(つつみぐちなおと)が担当。日頃から牽引役としてチーム練習を積極的に開催し、チームの強化に励んでいます。

前述のとおり雨が予報されているレースですが、どの程度降るのかによって戦略が変わってきます。本番前の練習走行における天候状況もチーム内で分析していましたが、なかなか意見がまとまらない様子。
堤口選手は「ミディアムで走り切る」と宣言したものの、チームメンバーからは「正気か?」という反応。雨量によっては、レインタイヤでなければ全く先に進めなくなる状態も起こりうるため、当然の反応と言えます。

しかし最終的には担当ドライバーの感覚を信じ、タイヤ交換無しで走り切る作戦に決定しました。

明暗を分けたピット戦略

4周目の終盤、ついに雨が降り始めます。続々とピットインする車両の中、ステイアウト(ピットインしないこと)を選択したのはわずか2チーム。「雨はすぐに止む」「多少濡れた路面でも走り切る」、実現しなければ負けです。

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2024 Series,ROUND2,決勝レース,LAP5
ハイリスク戦略を選択したのは2チームのみ
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ブレーキが利かず若干のコースアウトとなった第1コーナー、見る側にも緊張が走ります

この先にもフルブレーキングが必要となるシケインや急なコーナーの多い最終セクションの危険地帯が待ち受けますが、半周もせずに雨は止み、まずは何事も無く周回します。

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2024 Series,ROUND2,決勝レース,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,LAP6
追いついてきたレインタイヤ勢とは争わず先行させます

雨は止んだとはいえ、まだまだ路面は濡れた状態。当然ながら溝の無いスリックタイヤでは速く走れないため、このままではレインタイヤに勝てません。しかしレインタイヤはあくまで濡れた路面を走るためのものなので、乾いてくると遅くなり、タイヤの摩耗も激しくなります。

周回を重ねるごとに路面は乾き、スリックタイヤの方が速く走れるようになってきました。こうなると立場は逆転し、レインタイヤで走り続けるメリットは無く、再びのタイヤ交換を余儀なくされます。
最初からスリックタイヤを履いていたエンタテ!区 LEGENDSは、当然そのまま走り続けます。

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2024 Series,ROUND2,決勝レース,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,LAP9
他チームが再びピットインしたことで2位に浮上
AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2024 Series,ROUND2,決勝レース,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,リザルト,2位
そのまま走り抜いて表彰台!

無難な勝ちは無い

他のチームと同じようにレインタイヤを使っていれば、車両同士のバトルは発生するものの、危険な路面で走るリスクは避けられます。しかしそれで表彰台に上がれるでしょうか?

雨を利用して表彰台を狙う、まさにハイリスク・ハイリターンを地で行くような戦略でしたが、雨の中をコースアウトやスピン無く走らせるには、シビアなブレーキングやアクセル調整が必要となります。

それを実行する技術力は当然のことながら、相応の自信が無ければ決断できません。様々なシチュエーションを想定してきたチーム練習が後押しとなり、「勝つにはそれしかない」という事実と意志によって、成し遂げられたのだと思います。

まずはひとつ、シリーズ中に表彰台に上がるという目標は達成できました!総合順位はひとつ上がって6位となりました。

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決戦、東京オートサロン

次はいよいよ最終戦。「東京オートサロン2025」(2025年1月12日)が決戦の舞台です!ぜひ現地で、白熱のレースをご覧ください。会場でお会いしましょう。

会場詳細等はこちら↓
TOKYO AUTO SALON 2025 e-SPORT EXPERIENCE

JEGT2024開幕戦、エンタテ!区LEGENDSはチーム力を見せ7位に

eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

JEGT2024開幕!

国内最高峰の賞金つきeモータースポーツ大会「AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2024 Series」(オートバックス・ジェイイージーティー・グランプリ・2024シリーズ)が開幕しました!

今期も競技タイトルは「グランツーリスモ7」(PlayStation5/PlayStation4)。賞金総額も引き続き500万円となっています。

下位リーグとして「チャレンジリーグ」が新設され、企業対抗戦と差別化が行われました。トップリーグの下位チームとチャレンジリーグの上位チームは、シリーズ終了後に入れ替えが行われる予定です。

前期ではぎりぎりトップリーグ残留となった「eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS」(イーエムフクオカ・エンタテック・レジェンズ)。今年は新監督として瀬田凛(せたりん)、副監督に堤口直斗(つつみぐちなおと)が就任する等、チーム体制の大幅な変更があったため、まずは基盤づくりの年として、チーム強化およびトップリーグの残留を目指します。

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チーム車両は「マツダ RX-VISION GT3 CONCEPT」

総合的にハイスペックな反面、扱いづらさの目立つRX-VISION(通称「マブイ」)。このマシンをどれだけ乗りこなせるかが勝敗の分かれ目になる…?

スーパーラップ:岩田和歩

岩田和歩,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

事前予選として実施されたスーパーラップは岩田和歩(いわたかずほ)が担当。チームのエースが先陣を切ります。

開幕戦は世界屈指のテクニカルサーキット「鈴鹿サーキット」が舞台。1周だけのタイムアタックにより順位が決まるスーパーラップの難易度に拍車がかかります。

いくつかのミスのより、9番手という手痛い結果に。世界大会経験者であっても一筋縄にはいかない予選形式に、本戦でどうリカバリーしていくか?早速チーム力を試される出だしとなりました。

ハイパースプリント:田代寛朋

田代寛朋,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

今シリーズから本競技として採用されたハイパースプリントは、ごく短い周回数で競うレースです。
ラウンド1は鈴鹿サーキットをわずか2周。ただでさえ抜きどころの少ないコースで、チャンスはかなり限られています。

担当ドライバーは前期から継続出場の田代寛朋(たしろひろとも)。「菩薩スマイル」と言われる表情を湛えSNS上で話題にあがる田代選手ですが、競技に挑む際は極めて真剣です。

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恰好のオーバーテイク(追い抜き)ポイントである第1コーナーでライバルに並びかけるものの、抜き去るには及ばず。「1コーナーで無理なら後は無い」という田代選手の言葉通り、そのまま順位変動無くチェッカーフラッグとなりました。

決勝レース:大原悠暉

大原悠暉,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

JEGTグランプリ開幕戦、決勝レースは今期ドラフト会議を経て新加入した大原悠暉(おおはらゆうき)が担当。今ラウンドの総合ポイントを決める大一番に、早速の大抜擢です。

硬さの違う3種類のタイヤを使用しなければならない決勝レース、上位スタートのチームはグリップ力のあるソフトタイヤで逃げ切り、後方スタートチームはハードスタートで後半に追い上げるのがセオリーです。
スーパーラップの結果をもって9番手スタートとなるエンタテ!区 LEGENDS、あえて上位チームがとる戦略を採用。ミディアム→ソフト→ハードという順番でタイヤを交換していきます。

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常に独走を維持、理想的な展開に

タイヤの硬さによって周回できる回数に違いがあるため、ピットインするタイミングも変わってきます。周囲と違うタイヤ戦略をとることでタイミングをずらし、単走状態を作ることで余計なバトルを避け、安定したタイムを維持することが可能です。

当然ながら周囲も似た戦略を取っていれば水の泡ですが、この奇策ともいえる作戦が奏功し、最終的には6位でフィニッシュ。3ポジションアップの快挙!

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総合7位

スーパーラップ、ハイパースプリント、決勝レースの各ポイント合計により、ラウンド1の総合順位は7位となりました。

スーパーラップ時点での順位では絶望的かと思われましたが、逆境を利用した作戦立案、それを実行するためのチーム練習等、開幕戦にしてチームの総合力が試される内容になったかと思います。

今シリーズはさらに強い団結力を見せる「eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS」。チームの基盤づくりを目指し、残る2戦も進化し続けます!

ラウンド2配信はこちら

エンタテ!区LEGENDS、JEGT2024シリーズ新体制発表

eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

eMF-LEGENDS、新体制発表

グランツーリスモ7による国内最高峰のeモータースポーツ大会「AUTOBACS JEGT GRAND PRIX」。ぎりぎりでトップリーグに残留となったeM福岡のレーシングチーム「eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS」(イーエムフクオカ・エンタテック・レジェンズ)、2024年度の新体制を発表します。

2024年度チーム体制

瀬田凛,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS
新監督:瀬田凛

2022年、JEGTドラフト会議を経てチーム加入した瀬田凛(せたりん)。2023シリーズの最終戦にて強いリーダーシップを発揮し、今期のチーム監督に就任しました。

体制の大幅変更が行われたため、チームとしては地盤固めに徹する方針です。最終順位は5位以内、いずれかのラウンドで表彰台(3位以内)の獲得を目指します。

堤口直斗,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS
副監督:堤口直斗

普段はeM福岡のクラブキャプテンを務める堤口直斗(つつみぐちなおと)は、今期より副監督およびチームリーダーを兼任します。

田代寛朋,岩田和歩,佐久間輝
(左から)田代寛朋、岩田和歩、佐久間輝

田代寛朋(たしろひろとも)、岩田和歩(いわたかずほ)、佐久間輝(さくまひかる)の3名もドライバーとして継続します。

大原悠暉
新ドライバー:大原悠暉

今期のJEGTドラフト会議を経て加入したドライバー、大原悠暉(おおはらゆうき)。

2022年~2023年のJEGT企業対抗戦ではSTIチームから出場。「JMS2023 eモータースポーツ真剣勝負メーカー対抗戦」にスバル代表として出場した実績ある選手です。

マツダ RX-VISION

MAZDA RX-VISION GT3 CONCEPT,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS
リバリーデザイン:出島大地

今シリーズは「MAZDA RX-VISION GT3 CONCEPT」を使用します。

かつて「ル・マン24時間レース」参戦のために制作された伝説のレーシングカー「787B」のエンジンコンセプトをベースとし、最新のSKYACTIVテクノロジーによる「SKYACTIV-R 自然吸気4ローター・ロータリーエンジン」を搭載した、グランツーリスモのゲーム内だけで操縦できる夢のコンセプトカーです。

性能としては、申し分ない加速力とトップスピードおよびコーナリング性能を兼ね備え、弱点の少ない車両となっています。半面ドライバーへの要求が高く、特にコーナーの立ち上がりでの繊細なアクセルワークが求められます。

堤口選手曰く「気合で踏まないといけない車」で、乗り手に相当の技術力が必要なものの、使いこなせば強力な武器となるマシンと言えます。

カラーリングこそ従来までのイメージを引き継いでいますが、昨シリーズまでには無かった荒々しいリバリーデザインを施しました。存在感ある甲高いエンジン音に相応しく、遠く目を引く攻撃的な意匠です。

JEGT2024日程

第1戦 2024年11月9日(土)11:00~17:00(予定) オンライン開催
第2戦 2024年11月23日(土)11:00~17:00(予定) オンライン開催
最終戦 2025年1月12日(日)東京オートサロン会場(幕張メッセ)※時間は調整中

今シリーズも第1戦・第2戦はオンライン大会、最終戦は東京オートサロン内での現地開催が予定されています。YouTubeでのライブ配信もあるので、白熱のレースをぜひご覧ください!

主に福岡県内でのイベント会場にて、選手交流の機会もあります。最新情報はeM福岡の公式Xよりご確認ください。

エンタテ!区LEGENDS、JEGT2023は総合8位でトップリーグ残留

JEGT2023シリーズ最終戦

1月14日、国内最高峰の賞金付きeモータースポーツ大会「AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2023 Series」シリーズ最終戦が開催されました。

舞台は昨シリーズに引き続き東京オートサロン(千葉・幕張メッセ)。超満員の観客を前に、シリーズ総合優勝を懸けたレースが行われました。

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2023 Series,ROUND FINAL,東京オートサロン,幕張メッセ
満席で立ち見客も大勢
AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2023 Series,ROUND FINAL,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,岩田和歩,瀬田凛,吉田航太朗,ステージ入場
カーナンバー127を表しています

eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS」(イーエムフクオカ・エンタテック・レジェンズ)のドライバーは岩田和歩(いわたかずほ)、瀬田凛(せたりん)、そして今期ドラフト加入した吉田航太朗(よしだこうたろう)が初出場です。

リーグ降格の危機

来シリーズにおける、トップリーグと下位リーグ(企業対抗戦)のチーム入れ替えが懸かった最終戦。エンタテ!区 LEGENDSのラウンド2までの総合順位は7位。2チームずつが入れ替え対象となるため、リーグ残留ぎりぎりの状態です。

総合ポイントは他チームの順位に拠るところも大きいため、針の穴を通すような可能性として総合優勝も無くはないのですが、ともかくリーグ残留を目指して少しでも上の順位を狙います。

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2023 Series,ROUND FINAL,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,吉田航太朗,岩田和歩,瀬田凛,機材調整
入念に機材チェックと調整
AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2023 Series,ROUND FINAL,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,ドライバー交代練習
タイムに関わるため、ドライバー交代の練習も必要

圧倒的不利の車両相性

エンタテ!区 LEGENDSが今期の車両として選んでいた「マクラーレン 650S GT3 ’15」は、もともとラウンド2の雨天スパ・フランコルシャンでの優勝を狙ってのチョイスでした。

しかし思惑外れ、雨が有利とされていたレースでほとんど降らず、表彰台どころか惨敗を喫してしまいます。

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2023 Series,ROUND2
ラウンド2、コースアウトで一時最下位に転落する場面も

ラウンド2に焦点を当てていたため、最終戦のモンツァ・サーキットとの相性は度外視していました。チームのドライバー全員が無難に乗れるクルマという選択基準でもあり、突出した性能の無い弱みを持って戦うことになります。

スーパーラップ:岩田和歩

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グランツーリスモ世界大会経験者である岩田選手がスーパーラップを担当
AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2023 Series,ROUND FINAL,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,岩田和歩,練習走行
ラリーゲームでも世界大会に出ている岩田和歩、ボンネット視点で走行
AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2023 Series,ROUND FINAL,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,スーパーラップ
1分46秒761と伸び悩み
AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2023 Series,ROUND FINAL,スーパーラップ結果
予選は8位

最終レース

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シリーズ最後のレースは瀬田選手がスターティングドライバー
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実車レースにも参戦する等、精力的に活動している瀬田凛
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2周目にして最後方に離される苦しい状況

序盤の荒れやすい展開を見込み、ロスを最小限にするためハードタイヤでスタートする作戦。その最短スティントを務める瀬田は6周目でピットイン、岩田選手と交代します。

エースドライバーである岩田が、最も長く使うことになるミディアムタイヤを担当。大きな動きは無く、最後尾のまま16周目に再びピットイン。最終スティントを務める吉田選手と交代し、ソフトタイヤで走行します。

慣れない機材のせいかコースアウトする場面もあり、終始最後尾を走る形となって結果は10位。暫定での総合順位は9位となりました。

後日発表でリーグ残留

しかし後日の審議結果により他チームへのペナルティ(タイム加算)が課され、ポイント合計が変わって順位変動。まさかの総合8位となり奇跡のリーグ残留となりました。

最終戦で全く太刀打ちできなかった苦々しさから反転、ひとまずは安堵の雰囲気に。

2023シリーズ振り返り

今回で5回目の出場となったJEGTグランプリ。なかなか思惑通りに運ばない展開となってしまいましたが、様々な課題も見えたシリーズとなりました。

来期はこの反省を活かし、チーム体制の見直しと強化を図ります。1年間、応援ありがとうございました!

チームの結果としては残念でしたが、大会の規模感や会場の雰囲気等を見ると、eモータースポーツが年々発展しているのがよくわかります。地元福岡でもこの熱気を味わっていただけるよう邁進してまいります。

eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,相田将希,瀬田凛,岩田和歩,吉田航太朗
現地ではデータエンジニア相田将希(あいだまさき)が荒木監督の代理を務めました

「ハナキン☆イーエムVol.53」にて、出場ドライバーによる最終戦の振り返り配信を行いました↓

エンタテ!区LEGENDS、JEGT2023第2戦は天候に嫌われ再び6位

JEGT2023ラウンド2

国内最高峰の賞金つきeモータースポーツ大会「AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2023 Series」(オートバックス・ジェイイージーティー・グランプリ・2023シリーズ)ラウンド2が開催されました。

開幕戦では6位となった「eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS」(イーエムフクオカ・エンタテック・レジェンズ)、シリーズ入賞を目指すために一度は表彰台を取っておきたいところ。

天候変化のあるレース

2戦目の舞台はベルギーに実在するサーキット「スパ・フランコルシャン」。山あいに位置するため天気や気温が変わりやすく、独特な気候から「スパ・ウェザー」と称されています。

今回はその「スパ・ウェザー」を再現するようなレース設定となっており、「必ず雨が降る時間」と「降るかどうかわからない時間」が織り交ぜられています。
路面に雨水が溜まると当然レインタイヤでなければまともに走れなくなるため、雨雲レーダーを使って先々の天候変化を予測し、タイヤ交換の判断をすることになります。

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雨に強いマクラーレン650S

「eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS」のチーム車両「650S」は、雨が降ることによるデメリットを受けづらい利点があります。雨が降り続くほど有利と言え、国内トップクラスのドライバーが集うトップリーグにおいても表彰台を狙うことは十分可能です。

スーパーラップ:瀬田凛

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予選スーパーラップは瀬田凛(せたりん)が担当。一発勝負のタイムトライアル予選で、レーススタート時のグリッド順が決まります。

タイムは「2分15秒266」で5番手。練習時の平均値にかなり近いタイムが出ており、大きなミス無く安定感ある走りを見せつけました。

まずまずのポジションですが、ソフトタイヤでの走行は他の車種に比べると別段有利ではないため、妥当な順位と言えます。

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ヒート1:佐久間輝

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2023 Series,ROUND2,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,佐久間輝

第1レースは今期新加入した佐久間輝(さくまひかる)が担当。本人の強い希望もあり、ラウンド2での出走となりました。

スーパーラップの結果、5番手スタートとなったエンタテ!区LEGENDS。今レースでは必ず雨が降る設定のため、タイミングを見計らってピットインすることになります。

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2周目、シケインの進入で並ばれ2台に抜かれる事態に
AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2023 Series,ROUND2,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,ヒート1,LAP3,スパ・フランコルシャン
3周目には7番手までポジションダウン
AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2023 Series,ROUND2,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,ヒート1,LAP5,ピットイン
5周目、雨用タイヤに交換するが…

雨が降ってきてからはピットイン組とステイアウト組に分かれる状態に。半ば雨乞い状態のeM福岡は当然レインタイヤに交換します。

しかし予想以上に早く雨が上がり、濡れた路面をスリックタイヤで走ったほうがピットストップのタイムロスよりも速いという結果に。まさにスパ・ウェザーに翻弄される形となってしまい8位でフィニッシュ。

ヒート1 オンボード映像↓

ヒート2:堤口直斗

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2023 Series,ROUND2,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,堤口直斗

第2レースは堤口直斗(つつみぐちなおと)が出走。8番手スタートというかなり苦しい状況、下位リーグへの降格を避けるためにも、ひとつでも順位を上げてゴールしたいところ。

激しい雨が降る中でのスタートとなったヒート2、降り続けるほどeM福岡にとっては有利ですが、2周目には早くも雨雲の切れ目が見えてきました。高速コーナーのブランシモンでコースアウトしてしまい、最下位まで転落してしまいます。

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可能な限り車速を残したいブランシモン、コースアウトするとグリップ低下によるスピードダウンは免れない

8周目、再び激しい雨が降り始め、6位までポジションアップ。最終的に5番手の真後ろまで迫るものの、やはり立ち上がり加速の弱さが仇となってそのままフィニッシュ。結果的には8位から6位に上がりましたが、いまいち噛み合いが良くない展開となった印象です。

「ハナキン☆イーエムVol.47」にて、堤口選手による振り返りを配信しました↓

最終戦、東京オートサロン

今シリーズは現在総合7位となっているeM福岡。次戦はいよいよ今シリーズの最終戦です。

2024年1月14日(日)、恒例となってきた東京オートサロンで開催!国内トップドライバーたちの走りをぜひ間近に御覧ください!

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2022 Series,ROUND FINAL,東京オートサロン2023
JEGT2022シリーズ最終戦会場となった東京オートサロンのイベントホール(準備中の様子)

エンタテ!区LEGENDS、JEGTグランプリ2023開幕戦は6位

JEGT2023開幕

国内最高峰の賞金つきeモータースポーツ大会「AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2023 Series」(オートバックス・ジェイイージーティー・グランプリ・2023シリーズ)がついに開幕となりました!

今年も賞金総額は500万円!使用タイトルは全戦「グランツーリスモ7」(PlayStation5/PlayStation4)となり、前シリーズよりさらにレベルアップした大会になること間違いなし!

我々eモータースポーツ福岡は、今期もRKB毎日放送株式会社様とのメディアパートナーシップを継続、「eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS」(イーエムフクオカ・エンタテック・レジェンズ)として出場します。

最先端テクノロジーで進化し続けるエンターテインメントの世界をご紹介する「エンタテ!区 テレビが知らないe世界」は毎週水曜24:55から放送しております。夜更かしのお供に、または録画で御覧ください。(宣伝)

eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,チームロゴ
eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,マクラーレン 650S GT3 '15
チーム車両は「マクラーレン 650S GT3 ’15」

扱いやすさ・コーナリング性能・最高速度が利点の650S。加速には難があるので、コーナーでしっかり差をつける展開をしていきたいところ。

スーパーラップ:堤口直斗

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2023 Series,ラウンド1,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,堤口直斗
AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2023 Series,ラウンド1,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,スーパーラップ

予選スーパーラップは堤口直斗(つつみぐちなおと)が担当。レースのグリッド順が決まる重要なタイムアタックです。

結果は「1分58秒519」で5番手。走行後の堤口選手曰く、「50点の出来」とのこと。スピンを防止するためアクセルを遅らせてしまい、タイムに響いてしまったようです。

前半は全体ベストタイムが出ており一見良さそうに見えますが、650Sの特性上、本来はもっと良いタイムが出るところ。

スーパーラップは一発勝負であるがために、スピンやコースアウト、ペナルティなどの「即アウト」な状況を避ける必要があります。しかし安全な走りをしてしまうと良いタイムが出ないのがこの競技の難しいところです。

スーパーラップ オンボード映像↓

ヒート1:田代寛朋

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2023 Series,ラウンド1,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,田代寛朋
AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2023 Series,ラウンド1,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,田代寛朋

ヒート1(第1レース)は、今期新加入した田代寛朋(たしろひろとも)が担当。本来は吉田航太朗(よしだこうたろう)が出走する予定でしたが、大会数日前から高熱を発症し、やむなく休場となりました。

代走役となった田代選手、MR系の車種には乗り慣れていることもあってか、まずまずのペースでポジションをキープ。2周目の終盤、後方のNISSAN TRUST(35号車)がコースアウトする事態もあり、少し余裕のある展開に。

しかし3周目から徐々に前方集団より離され、5周目にはSPK TC CORSE(105号車)に追いつかれてポジションダウン。

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2023 Series,ラウンド1,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,ヒート1
5番手を争うデッドヒート

残る周回では後続を抑える場面もありながら6位でフィニッシュ。

結果的に順位を落とすことになったものの、代走者として、さらにトップリーグ初出走というプレッシャーの中、最後まで走り切った田代選手にとっては確かな手ごたえと良い経験になったようです。

ヒート1 オンボード映像↓

ヒート2:岩田和歩

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2023 Series,ラウンド1,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,岩田和歩

JEGT2023開幕戦、最終走者を務めるはチームのエース岩田和歩(いわたかずほ)。6番手スタートなので「全戦5位以上」というチーム目標を達成するには、少なくとも1ポジションアップしなければいけません。

ヒート2はタイヤの使用義務があり、ミディアム・ソフトの両方を使う必要があります。ソフトタイヤはグリップが高いため速く走れるものの、摩耗しやすいため長く使用することはできません。一方ミディアムは寿命こそ長いものの速度は出ないので、なるべくソフトタイヤを長く使いタイムを稼ぐことが重要です。

大多数のチームと同様、ミディアムタイヤでスタートしたエンタテ!区 LEGENDS、6周目でピットインすると5番手で復帰。後方を走るKOSHIDO(12号車)とのバトルを余儀なくされます。

9周目、第2コーナーでの飛び込みを許してしまい、6位へポジションダウン。650S持前のコーナリング性能とタイヤの摩耗差で追いつくことはできるものの、加速段階で離されなかなかオーバーテイクに繋がりません。

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2023 Series,ラウンド1,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,ヒート2
何度も目と鼻の先まで迫るが…

ファイナルラップ、最後の賭けとしてシケインの飛び込みを遂行するものの、狭い道幅で押し出される形となり、後続車にも追い抜かれ7位でフィニッシュ。審議の結果、後日の正式発表で6位となりました。

岩田選手曰く「3時間は語れる」という展開になったヒート2、総合優勝につながる獲得ポイントも大きいため、とくに白熱したレースでした。

ヒート2 オンボード映像↓

将来を見据えたシーズン

初戦から担当ドライバーの病欠という不測の事態に見舞われたものの、何とかダメージを最小限にできたように思います。

全戦5位以上という目標は初戦にして崩れ去ってしまいましたが、実は表沙汰にしていないチームの取り組みがあります。それはどちらかというと今期優勝するためというよりも、チームの体制づくりや強化・育成に重きを置いています。
秘伝のタレを作っているようなものなので口外しませんが、本ラウンドでも大いに学ぶところがあったので、いつか結果として返ってくると信じています。

ラウンド2は11月18日(土)開催!国内最高峰のバーチャルレース、引き続きお楽しみください。