実車レースの第一歩、深川湧介カートレース初参戦

深川湧介,レーシングカート

高校1年生、レーシングカートデビュー戦

中九州カートウェイ(熊本県山鹿市)にて、メンバーの深川湧介(ふかがわゆうすけ)君がレーシングカートのレースに初挑戦しました。

eM福岡に加入して5年目、当初から実車レース業界で活躍したいという夢を持っていた湧介君。5歳程度から参戦できるカートレースの世界において、高校1年生(16歳)はかなり遅咲きではありますが、購入したばかりのマイカートを前に終始緊張と興奮が入り混じっている様子でした。

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親子で入念にマシンをチェック

MAX-Lights、6台でのレース

今回は、エンジンの種類で分けられた「YAMAHA-SS」「MAX-Lights」「MAX-Masters」の3クラスでレースが行われます。湧介君は中間の速度帯である「MAX-Lights」に出場。
余談ですが、最もエンジンパワーの高い「MAX-Masters」のマシンはハンドルが重すぎて操作できなかったそうです。

練習走行、タイムトライアル、予選レース、決勝レースという構成で進行された今大会、湧介君は予選の結果5番手スタートとなりました。

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計6台のレース、右側の一番後ろが湧介君(緑白の車両)

マシントラブルで無念のリタイア

予選レースの段階で4位に迫る場面も多々あったため、当人も1ポジションアップを意気込んでいました。出だしは好調で4番手に迫る勢いだったものの、開幕数周で突然のペースダウン。そのまま走行不能でリタイアとなってしまいました。

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エスケープでカートを降りる湧介君

レース終了後、後輪を駆動させるためのチェーンが切れていたことが判明。レース中に何等かのパーツがコース外に飛んでいく場面がありましたが、どうやら予選走行中に縁石に乗り上げたことが原因で、スプロケット(チェーンの回転を伝える歯車)の歪みとチェーンへの損傷が発生したようです。

スプロケットを見るとチェーンが無くなっているのがわかります
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新しいパーツに交換し、丁寧にメンテナンスをする湧介君

初レースでマシントラブルによるリタイアという苦々しい結果に終わったものの、当人は取り乱すことなく平然とした様子でした。競技の世界では、何事にも動じない精神力も重要です。内心こそ分かりませんが、穏やかそうに見える湧介君の強みかもしれません。

普段活動しているeモータースポーツの世界でも、車同士や壁への接触で損傷が発生することはありますが、そこはやはりゲームの話。現実世界では些細な事でも物理的に影響が残り続けます。「実車ならでは」の出来事として楽しんでいたようにも見えます。

プロドライバーへの一歩として、この経験を活かしてほしいと思います。

レースリザルト