メンバーの目標をヒアリング
「ゲームを通じて福岡の子ども達を育てる」「夢に挑戦する」をモットーに活動するニワカゲームス。メンバーがどんな夢や目標をもち、どんなことに取り組んでいるか把握するため、一人ひとりヒアリングをしています。
今回はニワカゲームスのエースドライバーであり、今年度から他メンバーのコーチングも引き受けている荒木祐樹(あらきゆうき)をご紹介します。
ツアー出場まであと一歩「無冠の帝王」
ニワカゲームスが掲げる目標のひとつ「ワールドツアー(世界大会)出場」に最も近い存在である荒木君。過去のツアー出場者とも互角に戦える実力を持ちながら、なかなか運に恵まれず出場の機会を逃しています。
「FIA グランツーリスモ チャンピオンシップ」には大きく分けて2つのシリーズがあり、各国の代表選手が戦う「ネイションズカップ」と自動車メーカーの代表チームとして戦う「マニュファクチャラーシリーズ」があります。
荒木君が目指すのは後者の「マニュファクチャラー」でのワールドツアー出場で、自身が選んだメーカーの代表権獲得を巡って戦っています。
他国の選手と連携するマニュファクチャラー
ネイションズカップはまさに各国のトップ選手だけが出場できるシリーズですが、マニュファクチャラーはメーカーの代表者によるチーム戦のため、より広いプレイヤーにチャンスがあります。
しかし実力さえあれば出場できるネイションズとは違い、マニュファクチャラーは「自身が選んだメーカーが上位に入ること」「メーカー内でリージョン(地域)のトップになること」が必要です。同じメーカーを選んだ他国のプレイヤーの成績次第で自分が代表になれるかどうかが左右されるため、運の要素も強くなっています。
例えば、荒木君が(ゲーム内で)トヨタと契約し、アジアで1位を獲得していても、他国でのトヨタの選手の成績が悪ければ、ワールドツアーに出場することはできません。(自身のメーカーが上位になるよう、他国の選手と誘い合わせて挑むということも珍しくありません)
過去にも出場できそうなシーズンはありましたが、やはり他国のプレイヤーと合算で上位に入るのは難しく、あと一歩で代表権を獲得できずにいます。
すべてはマニュファクチャラーの代表になるため
ワンメイク(同一車両)でのレースが中心のネイションズカップに対し、マニュファクチャラーシリーズは各メーカーのマシンの性能差をしっかり熟知しておく必要があります。速い人が勝つという図式になりがちなネイションズと違い、コースとの相性やマシンの特徴を活かした戦略性が重視されます。
また、採用されるマシンも大きく違い、市販車からフォーミュラカーまで乗りこなす必要のあるネイションズに対して、マニュファクチャラーは市販車ベースのレーシングカーであるGr.3(グループ3)、Gr.4カテゴリーのマシンに限定されています。
荒木君はそのマニュファクチャラーで勝つために、Gr.3より速いマシンで走ることはしないようにしているとのこと。
そもそもGr.1のようなハイパーカーやフォーミュラカーはスピード感が体に合わず苦手とのことですが、マシンの性能があまりに違うため、感覚を狂わせたくないという意図もあるそうです。(レース専用に開発されたマシンと、市販車ベースで改造したマシンは全く違います)
もちろん下地となっているドライビング技術があるため、ある程度どんなマシンも乗りこなせてしまいますが、当人としては出場する大会も絞り、ツアー出場に専念したいとのことでした。
今シーズンの状況を聞いたところ、他国の有力ドライバーがケガをしてしまったとのことで、またしても不運な向きの様子。世界大会出場は一筋縄ではいきません。
悲願のワールドツアー出場を目指して、諦めずに挑戦し続けてほしいと思います!