小学5年生の伸一君、SR:Sに到達!散漫な性格はHSPが要因?

ニワカラボ グランツーリスモ 関下伸一 寺本宝生
小学5年生の伸一君(手前)と小学6年生の宝生君(奥)

堅実な努力家タイプの宝生(ほうせい)君に比べ、ひょうきんものでチーム内でも「天才肌」と言われることの多い伸一君。
グランツーリスモのオンラインレースで決められる「スポーツマンシップ・レーティング(SR)」がようやく最上級のSランクに到達しました!

※スポーツマンシップ・レーティングとは…
コースアウトしない、ペナルティを受けない、他車と接触しない、他車の走行を妨害しないなど、クリーンな走りをしているかどうかで決められるレーティング。

関下伸一 グランツーリスモSPORTのプロフィール画面
スポーツマンシップレーティングがSに!シャッタータイミングのせいで微妙な表情…(笑)

レーティングSは当たり前

グランツーリスモでは、レーティングが近い同士でレースが行われます。

レーティングが低いとまわりもまだレースに慣れておらず、接触やコースアウトが当たり前の世界。
一方レーティングSではクリーンな走りを心掛けている人も多く、事故が起こる可能性も格段に減ります。自分のミスで順位を落とす人も少なくなり、より実力主義的なレース展開になってきます。

しかしグランツーリスモのトップドライバーの間ではSR:Sは当たり前。まだまだ、ようやく準備が整った段階!

ポリフォニーデジタル納会でのグランツーリスモSPORTプレイ 町谷斗紀旺 寺本宝生 関下伸一
グランツーリスモ開発元のポリフォニーデジタル社内でプレイする伸一君

HSP気質の持ち主?

エーワンサーキット 子どもカート教室 関下伸一
エーワン・サーキットでの子供カート教室にて

伸一君は、よくカメラの存在に気づきます。プレイ中にも周囲を気にしてキョロキョロしていることが多く、終始まわりが気になる様子。集中力がないのでは?と思えることもしばしば。

今回は伸一君をクローズアップしようと思って筆を執ったので、少し調べてみると、思いがけない答えを得ることができました。

周囲の情報をキャッチしやすい

ニワカラボ グランツーリスモSPORT 中村雅彦 ピースをする関下伸一
カメラの存在に気付くと反射的にピースを返すひょうきんもの
ニワカラボ グランツーリスモSPORT 関下伸一 寺本宝生 中村雅彦
この距離でも気づいてしまう敏感さ

ひょっとしたら伸一君はHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)というタイプなのかもしれません。生まれつき周囲の人や物事について非常に敏感で、病気というわけではなく、だいたい5人に1人の割合で存在するそう。

大人数が集まる場が苦手、人と争う・競争が苦手、他人の影響を受けやすい、すごく集中している・または周囲が気になって集中できない、人の感情によく気づく、空想的・芸術的なことを好むなどなど……

ちょっと調べてみると、筆者自身にも当てはまることが多く、伸一君とは同じタイプなのでは?と思えてきました。

目の届く、耳に入ることはそのまま脳に入るので、周囲で起こっていることを把握しやすく、観察力がすごいと言われることもしばしば。反面、余計なことも拾ってしまうため気疲れすることも。
周りが気になると自分のやることに集中できなくなるので、意識的に遮断して自分の世界に入ることもあります。

勝負事には向いていない?

思い返してみれば、伸一君がレースに勝つことに執着する様子を見たことがありません。それよりもHシフターやドリフトで遊ぶなど、ドライビングそのものを楽しんでいるように見受けられます。
毎月行っているお題コースのランキングも、ほとんど気にしていないようです。(宝生君は「勝ちたい」と明言するタイプ)

レースは明確に勝負の世界。やはりトッププレイヤーは「勝ちたい」という思いが強い人が多い印象です。世界大会に出場するには、並大抵の努力では届きません。どうしようもない壁に当たった時、乗り越えられるかは「勝ちたい」という思いを維持できるかどうかではないでしょうか?

しかしHSP気質の人は、無意識に相手の感情をくみ取ってしまうため、「負かす」ことができません。オンラインでは対戦相手がいないためハードルは低いものですが、基本的には相手のことを考えると一歩引いてしまう性格だと思います。

ニワカラボの配信スタジオ G29とシフターでグランツーリスモSPORTをプレイ 関下伸一
クラッチとシフターを使ってのドリフトに挑戦する伸一君

伸一君の個性を伸ばすには

ニワカゲームスではメンバーのワールドツアー出場を目指していますが、それがすべてとは考えていません。むしろ子どもたちがゲームを通して何を学ぶか、に重きを置いています。

伸一君のようなタイプは、むしろドリフトのような一人で技術を磨き続けられる競技の方が向いているのかもしれません。(あるいは競技から離れて考えた方がいいのかも)

もし私と同じタイプであれば、経験則からすると「勝ちたい」という思いで続けるよりも、「上達したい」と思っていた方がいい。競争相手ではなく、自分との戦い。気づけば誰よりもうまくなっていたとなるのが、本人のためにもなりそうです。
GTの世界大会でいえば、勝ち上がることよりも純粋に「あの舞台に立ちたい」と自分本位で考えた方がいいかもしれません。

HSPとは無関係かもしれませんが、レースをしていると意外なことに伸一君はミスが少ない。一緒にレースをするとポールポジション(予選での最速タイム)をとるのは宝生君ですが、最終的に勝つのは伸一君だったりします。
勝つことに無頓着だからこそ、自分のベストな走りだけを淡々と実行する強さがあるのかもしれません。

伸一君の個性を活かしつつ力を伸ばすには?これを考えて施策するのもニワカゲームスの役割です。

エーワンサーキット 集合写真 関下伸一 ニワカゲームスメンバー