エンタテ!区LEGENDS、JEGT2025シリーズ体制発表

eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

eMF-LEGENDS、2025年度体制

国内最高峰の賞金つきeモータースポーツ大会「2025 AUTOBACS JEGT SUPPORTED BY GRAN TURISMO」、今年度も「eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS(イーエムフクオカ・エンタテック・レジェンズ)」として出場します。

トップリーグはグランプリシリーズに変更

前シリーズではトップリーグと呼ばれていたJEGTの最上位リーグですが、今期より「GRAND PRIX Series(グランプリシリーズ)」と名称変更されました。

2025年度体制発表

瀬田凛,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS
監督:瀬田凛

2022年にJEGTドラフト会議を経てチーム加入、昨シリーズから監督に就任した瀬田凛(せたりん)。今期も監督としてチームを率います。

堤口直斗,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS
副監督:堤口直斗

普段はeM福岡のクラブキャプテンを務める堤口直斗(つつみぐちなおと)、前期より引き続き副監督およびチームリーダーを兼任します。

田代寛朋,岩田和歩,佐久間輝
(左から)田代寛朋、岩田和歩、佐久間輝

田代寛朋(たしろひろとも)、岩田和歩(いわたかずほ)、佐久間輝(さくまひかる)の3名もドライバーとして継続します。

古屋公暉
再加入:古屋公暉

2021年~2023年に在籍していた古屋公暉(ふるやこうき)がチームに復帰します。旧知の堤口選手とのコンビネーションにも注目です。

西谷翔真
新ドライバー:西谷翔真

今期より新加入となった西谷翔真(にしたにしょうま)。「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2024」にて大阪府代表の座を獲得。「バーチャルからリアルへの道」を標榜する「MAZDA SPIRIT RACING GT CUP 2024」では、18歳以上のChallenge Classにて2位となった実力者です。

佐々木虎士郎
新ドライバー:佐々木虎士郎

もう一人の新加入ドライバー佐々木虎士郎(ささきこじろう)は、今年行われたグランツーリスモのワールドシリーズ・ロンドン大会にて、メルセデスAMGチームのアジア代表ドライバーとして出場しました。後述しますが、今年のチーム車両にはうってつけの人材です。

メルセデスAMG GT3

メルセデス AMG GT3 '20,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS
リバリーデザイン:出島大地

今シリーズは「メルセデス AMG GT3 ’20」を使用します。

2014年に初公開されたメルセデス AMG GTをベースとし、2015年にFIA GT3規定に向けてレースカー仕様となったマシン。こちらはその2020年式で「メルセデス AMG GT3 EVO」と呼ばれるタイプです。
GTカーは市販車をベースとしていますが、本車両は旧式の「SLS AMG GT3」のM159エンジンが続投されており、市販車と大きく異なります。

メルセデス AMG GT3 '20,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

性能としてはオールマイティなバランス型。特にブレーキの制動力はGr.3車両の中でも1・2を争う性能で、バトルの強さを支えています。
反面、燃費の良い車両ではないため、長尺のレースとなると苦戦するかもしれません。

リバリーデザインは旧来の直線を活かしたものに回帰しつつ、大胆にグラデーションを施しました。

ダラーラSF23

eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,ダラーラ SF23 Super Formula / Honda '23
リバリーデザイン:出島大地

前シリーズでは選抜戦のみ採用されたフォーミュラカーですが、今期は本戦で全チームが使用します。

スーパーフォーミュラで実際に使用されている「ダラーラ SF23 Super Formula」は、「SF19」から更なるサステナブル化を推し進めたマシンです。ボディにはカーボン素材と同等の剛性・重量のバイオコンポジット素材をする等、全体の33%にサステナブル素材を使用しながらも従来と同等の性能を実現しています。

また、一時的にスピードアップできるオーバーテイクシステムも使用できるため、従来のJEGTには無かった各チームの勝負どころにも注目です。

eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,ダラーラ SF23 Super Formula / Honda '23

JEGT2024日程

第1戦 2025年7月19日(土)富士スピードウェイ オフライン開催
第2戦 2025年7月20日(日)富士スピードウェイ オフライン開催
第3戦 2025年9月7日(日)オンライン開催
第4戦 2025年11月30日(日)オンライン開催
最終戦 2025年1月

今シリーズの開幕戦は富士スピードウェイでのスーパーフォーミュラに合わせて現地開催!レース配信等はJEGTのYouTubeチャンネルにてご覧ください!

主に福岡県内でのイベント会場にて、選手交流の機会もあります。最新情報はeM福岡の公式Xよりご確認ください。

JEGT2024シリーズ総合5位でチーム目標達成!

eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,ロゴ

JEGT2024最終戦

国内最高峰の賞金つきeモータースポーツ大会「AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2024 Series」(オートバックス・ジェイイージーティー・グランプリ・2024シリーズ)、最終戦が開催されました。

前回のラウンド2では見事2位表彰台に上った「eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS」(イーエムフクオカ・エンタテック・レジェンズ)、総合順位は6位。今シリーズで総合5位以内というチーム目標は目前です。

最終戦は獲得ポイントも大きくなるため、わずかな可能性として総合優勝も残っている状態。少しでも上の順位を目指して臨みます。

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2024 Series,ROUND FINAL,会場,東京オートサロン2025
今年も東京オートサロンで開催、座席が足りないほどの大盛況でした

雨のスパ・フランコルシャン

最終戦の舞台はベルギーに実在するサーキット「スパ・フランコルシャン」。木々に囲まれた山間にあり、高低差の激しさと天候の変わりやすさが特徴です。中間部ではテクニカルなコーナーが連続しますが、アクセル全開の区画も長い高速サーキットとしても知られています。

今回はレース中どこかで雨になることがアナウンスされており、チームもそれを踏まえた練習をしてきました。

eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,マツダ RX-VISION GT3 CONCEPT,GT7,グランツーリスモ7
今回のコース相性はそこまで良いとはいえないRX-VISION、作戦勝ちを狙いたいところ

予選結果は8番手

,堤口直斗,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

決勝レースのスターティンググリッドを決める予選スーパーラップは、チームの副監督も兼任する堤口直斗(つつみぐちなおと)が担当。途中までは良いタイムが出ていたものの中盤以降で伸び悩んでしまい、決勝レースは8番手スタートという厳しい状況に。

第1スティント:岩田和歩

岩田和歩,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

決勝レースのファーストドライバーは岩田和歩(いわたかずほ)が担当。

実は練習段階において岩田選手は雨のスティント担当、ドライは大原選手が務める予定でした。エントリー時のミスにより出走順が逆になるというアクシデントが発生。チームにとって暗雲のレーススタートとなってしまいます。

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ストレート手前の立ち上がりでのミスを突かれ、9位に転落
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2周目の第1コーナーでインに飛び込まれるも、ここは順位を死守
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6周目、シケインで10位に転落
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他のチームと同じタイミングでレインタイヤに変更

多少の順位変動はあったものの、最終的には最後尾でバトンを渡す苦しい展開に。チームにとって試練の時間が続きます。

第2スティント:大原悠暉

大原悠暉,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

2番手は大原悠暉(おおはらゆうき)が担当。前述の通りもともとはドライ路面担当だったため、ほとんど練習できていない状態での出走です。

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降りしきる雨の中、12号車をパスして9位に
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佐賀チームと九州同士の戦いを繰り広げるも、ここは順位変わらず

第2スティントは1ポジションアップという結果で終了。前方集団から大きく差をつけられなかったことが救いというところ。最終ドライバーにバトンを繋ぎます。

堤口直斗のオーバーテイクショー

ハンドルは再び堤口直斗の手に渡り、チームの命運をかけた最終スティントが始まります。

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雨が止んだことで、他のチームより早い段階でタイヤ交換を選択
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最後尾での走行のため、トップの車両よりも乾いた路面で走行することが可能に(左画面がeM福岡)
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11周目、ピットインした他チームをパスして9位に浮上
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524号車もオーバーテイクして8位に
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12周目には35号車をオーバーテイクし7位
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タイヤが摩耗しきった2号車をパスして6位
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大きくコースアウトした8号車を追い抜き、5位まで上昇
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そのまま5位でフィニッシュ

最後尾であることを逆手に取り、早めにピットインすることで他チームより乾いた路面を利用する戦略が奏功。大きなミスも無く、相手の隙を逃さず突いていくことで大きくポジションアップすることができました。

総合5位、目標達成

AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2024 Series,最終ポイントラインキング

2024シリーズの最終的なポイントラインキングは5位となりました。上位入賞こそ逃したものの、ぎりぎりで賞金圏内に踏みとどまることができました。

選抜戦は振るわず

今シリーズでは、チームの代表選手による選抜戦も行われました。

eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,瀬田凛,大原悠暉

エンタテ!区 LEGENDSからは監督の瀬田凛(せたりん)、一般投票で選ばれた大原悠暉(おおはらゆうき)が出場。

選抜戦ではJEGTグランプリ史上初となるスーパーフォーミュラの「SF23」を使用。

eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,瀬田凛,選抜戦
瀬田凛の5号車
eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,大原悠暉,選抜戦
大原悠暉の11号車

レース結果としては残念ながら瀬田凛は11位、大原悠暉は12位と最下位を占めてしまいました。

2025シリーズは7月開幕!

JEGTグランプリ2025シリーズはラウンド数も5戦に増加し、7月から開幕となります。

ラウンド1・ラウンド2(7/19、7/20)は、なんと富士スピードウェイ現地にてスーパーフォーミュラ第6戦・第7戦に併せて開催!さらに進化するeモータースポーツシーンにご期待ください。

JEGTグランプリ2025シリーズの情報はこちら

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JEGT2024第2戦、エンタテ!区LEGENDS表彰台獲得!

eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS,ロゴ

JEGT2024第2戦

国内最高峰の賞金つきeモータースポーツ大会「AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2024 Series」(オートバックス・ジェイイージーティー・グランプリ・2024シリーズ)、ラウンド2が開催されました。

ラウンド1では総合7位という結果を残した「eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS」(イーエムフクオカ・エンタテック・レジェンズ)。今シリーズ中、全3戦のうち1度は表彰台(3位以内)に上がることがチーム内の目標です。

しかしここは国内最上位のドライバー達が名を連ねるトップリーグ、表彰台は容易ではありません。何の工夫も無く、正面切って戦うのは得策とは言えません。

雨の富士スピードウェイ

ラウンド2の舞台となるのは、静岡県に実在するサーキット「富士スピードウェイ」です。しかも雨天が予報されている今回のレース、うまく利用すれば上位入賞が見えてきます。

昨シリーズの雨レースでは失敗に終わった経験があるため、今回も気が抜けません。

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RX-VISIONは路面が少し濡れている方がグリップするとか…?

スーパーラップ:大原悠暉

大原悠暉,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

事前予選スーパーラップは大原悠暉(おおはらゆうき)が担当。ラウンド1の決勝レースで3ポジションアップの大活躍を見せた男、今回は1周に全てをかけて走ります。

全10チーム中6位とまずまずの順位を獲得。同じ車種ではトップのタイムをマークしました。

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ハイパースプリント:岩田和歩

岩田和歩,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

スーパーラップの順位を基にグループ分けされて競うハイパースプリントは、岩田和歩(いわたかずほ)が担当。富士スピードウェイを2周で決着する超短期レースに臨みます。

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加速性能の差を活かして、開幕からトップに浮上
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2周目、ホームストレートで追いつかれ逆転される

54号車が1号車を抑える展開になればチャンスもありましたが、最終的には元の順位に戻った形でハイパースプリントは終了。短いレースとはいえポイントが懸かっているため、ポジションダウンしなかっただけでも御の字といったところです。

決勝レース:堤口直斗

堤口直斗,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

ラウンド2、決勝レースは副監督兼チームリーダーである堤口直斗(つつみぐちなおと)が担当。日頃から牽引役としてチーム練習を積極的に開催し、チームの強化に励んでいます。

前述のとおり雨が予報されているレースですが、どの程度降るのかによって戦略が変わってきます。本番前の練習走行における天候状況もチーム内で分析していましたが、なかなか意見がまとまらない様子。
堤口選手は「ミディアムで走り切る」と宣言したものの、チームメンバーからは「正気か?」という反応。雨量によっては、レインタイヤでなければ全く先に進めなくなる状態も起こりうるため、当然の反応と言えます。

しかし最終的には担当ドライバーの感覚を信じ、タイヤ交換無しで走り切る作戦に決定しました。

明暗を分けたピット戦略

4周目の終盤、ついに雨が降り始めます。続々とピットインする車両の中、ステイアウト(ピットインしないこと)を選択したのはわずか2チーム。「雨はすぐに止む」「多少濡れた路面でも走り切る」、実現しなければ負けです。

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ハイリスク戦略を選択したのは2チームのみ
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ブレーキが利かず若干のコースアウトとなった第1コーナー、見る側にも緊張が走ります

この先にもフルブレーキングが必要となるシケインや急なコーナーの多い最終セクションの危険地帯が待ち受けますが、半周もせずに雨は止み、まずは何事も無く周回します。

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追いついてきたレインタイヤ勢とは争わず先行させます

雨は止んだとはいえ、まだまだ路面は濡れた状態。当然ながら溝の無いスリックタイヤでは速く走れないため、このままではレインタイヤに勝てません。しかしレインタイヤはあくまで濡れた路面を走るためのものなので、乾いてくると遅くなり、タイヤの摩耗も激しくなります。

周回を重ねるごとに路面は乾き、スリックタイヤの方が速く走れるようになってきました。こうなると立場は逆転し、レインタイヤで走り続けるメリットは無く、再びのタイヤ交換を余儀なくされます。
最初からスリックタイヤを履いていたエンタテ!区 LEGENDSは、当然そのまま走り続けます。

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他チームが再びピットインしたことで2位に浮上
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そのまま走り抜いて表彰台!

無難な勝ちは無い

他のチームと同じようにレインタイヤを使っていれば、車両同士のバトルは発生するものの、危険な路面で走るリスクは避けられます。しかしそれで表彰台に上がれるでしょうか?

雨を利用して表彰台を狙う、まさにハイリスク・ハイリターンを地で行くような戦略でしたが、雨の中をコースアウトやスピン無く走らせるには、シビアなブレーキングやアクセル調整が必要となります。

それを実行する技術力は当然のことながら、相応の自信が無ければ決断できません。様々なシチュエーションを想定してきたチーム練習が後押しとなり、「勝つにはそれしかない」という事実と意志によって、成し遂げられたのだと思います。

まずはひとつ、シリーズ中に表彰台に上がるという目標は達成できました!総合順位はひとつ上がって6位となりました。

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決戦、東京オートサロン

次はいよいよ最終戦。「東京オートサロン2025」(2025年1月12日)が決戦の舞台です!ぜひ現地で、白熱のレースをご覧ください。会場でお会いしましょう。

会場詳細等はこちら↓
TOKYO AUTO SALON 2025 e-SPORT EXPERIENCE

JEGT2024開幕戦、エンタテ!区LEGENDSはチーム力を見せ7位に

eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

JEGT2024開幕!

国内最高峰の賞金つきeモータースポーツ大会「AUTOBACS JEGT GRAND PRIX 2024 Series」(オートバックス・ジェイイージーティー・グランプリ・2024シリーズ)が開幕しました!

今期も競技タイトルは「グランツーリスモ7」(PlayStation5/PlayStation4)。賞金総額も引き続き500万円となっています。

下位リーグとして「チャレンジリーグ」が新設され、企業対抗戦と差別化が行われました。トップリーグの下位チームとチャレンジリーグの上位チームは、シリーズ終了後に入れ替えが行われる予定です。

前期ではぎりぎりトップリーグ残留となった「eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS」(イーエムフクオカ・エンタテック・レジェンズ)。今年は新監督として瀬田凛(せたりん)、副監督に堤口直斗(つつみぐちなおと)が就任する等、チーム体制の大幅な変更があったため、まずは基盤づくりの年として、チーム強化およびトップリーグの残留を目指します。

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チーム車両は「マツダ RX-VISION GT3 CONCEPT」

総合的にハイスペックな反面、扱いづらさの目立つRX-VISION(通称「マブイ」)。このマシンをどれだけ乗りこなせるかが勝敗の分かれ目になる…?

スーパーラップ:岩田和歩

岩田和歩,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

事前予選として実施されたスーパーラップは岩田和歩(いわたかずほ)が担当。チームのエースが先陣を切ります。

開幕戦は世界屈指のテクニカルサーキット「鈴鹿サーキット」が舞台。1周だけのタイムアタックにより順位が決まるスーパーラップの難易度に拍車がかかります。

いくつかのミスのより、9番手という手痛い結果に。世界大会経験者であっても一筋縄にはいかない予選形式に、本戦でどうリカバリーしていくか?早速チーム力を試される出だしとなりました。

ハイパースプリント:田代寛朋

田代寛朋,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

今シリーズから本競技として採用されたハイパースプリントは、ごく短い周回数で競うレースです。
ラウンド1は鈴鹿サーキットをわずか2周。ただでさえ抜きどころの少ないコースで、チャンスはかなり限られています。

担当ドライバーは前期から継続出場の田代寛朋(たしろひろとも)。「菩薩スマイル」と言われる表情を湛えSNS上で話題にあがる田代選手ですが、競技に挑む際は極めて真剣です。

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恰好のオーバーテイク(追い抜き)ポイントである第1コーナーでライバルに並びかけるものの、抜き去るには及ばず。「1コーナーで無理なら後は無い」という田代選手の言葉通り、そのまま順位変動無くチェッカーフラッグとなりました。

決勝レース:大原悠暉

大原悠暉,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

JEGTグランプリ開幕戦、決勝レースは今期ドラフト会議を経て新加入した大原悠暉(おおはらゆうき)が担当。今ラウンドの総合ポイントを決める大一番に、早速の大抜擢です。

硬さの違う3種類のタイヤを使用しなければならない決勝レース、上位スタートのチームはグリップ力のあるソフトタイヤで逃げ切り、後方スタートチームはハードスタートで後半に追い上げるのがセオリーです。
スーパーラップの結果をもって9番手スタートとなるエンタテ!区 LEGENDS、あえて上位チームがとる戦略を採用。ミディアム→ソフト→ハードという順番でタイヤを交換していきます。

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常に独走を維持、理想的な展開に

タイヤの硬さによって周回できる回数に違いがあるため、ピットインするタイミングも変わってきます。周囲と違うタイヤ戦略をとることでタイミングをずらし、単走状態を作ることで余計なバトルを避け、安定したタイムを維持することが可能です。

当然ながら周囲も似た戦略を取っていれば水の泡ですが、この奇策ともいえる作戦が奏功し、最終的には6位でフィニッシュ。3ポジションアップの快挙!

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総合7位

スーパーラップ、ハイパースプリント、決勝レースの各ポイント合計により、ラウンド1の総合順位は7位となりました。

スーパーラップ時点での順位では絶望的かと思われましたが、逆境を利用した作戦立案、それを実行するためのチーム練習等、開幕戦にしてチームの総合力が試される内容になったかと思います。

今シリーズはさらに強い団結力を見せる「eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS」。チームの基盤づくりを目指し、残る2戦も進化し続けます!

ラウンド2配信はこちら

藤奈々樹、2024全国eスポ佐賀GT7福岡県代表に選抜!

GT7全国大会、県代表決定

SAGA2024 国スポ・全障スポ」(国体)の文化プログラムとして開催される「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」グランツーリスモ7部門の福岡県代表決定戦が行われました。

18歳以上を対象とした「一般の部」、18歳未満の「U18の部」それぞれ上位1名だけが県代表となる狭き門。当クラブからは、小学6年生の藤奈々樹(とうななき)君がU18福岡県代表の座を勝ち取りました。

藤奈々樹,eM福岡

昨年は惜しくも出場権を取り損ねた奈々樹君、2度目の挑戦にして早くも福岡県代表です!

昨年のクラブ加入時にはまだレース慣れしておらず、小学生らしい精神面の弱さも見受けられましたが、最近は様々な大会にも挑戦し、自分より速いドライバー達と戦い続けることで力をつけてきました。

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当クラブの練習会では、上級者に質問したりドライビングを直に見ることで学んでいます

12月上旬に予定されている本大会では、各エリア・県代表とのレースが待っています。ほとんどの代表選手は中高生で年齢的なギャップはありますが、そんなことは気にせず全力で臨んでほしいと思います。

クラブメンバー結果

高浪翔:一般の部 福岡県代表決定戦 3位
吉田航太朗:一般の部 福岡県代表決定戦 4位
堤口直斗:一般の部 福岡県代表決定戦 辞退
田代寛朋:一般の部 福岡県代表決定戦 辞退
龍翔太郎:一般の部 中国エリアチャンピオンシップ 3位(広島県2位)
藤奈々樹:U18の部 福岡県代表選出
深川湧介:U18の部 福岡県代表決定戦 4位
立石貴大:U18の部 佐賀県代表決定戦 3位

エンタテ!区LEGENDS、JEGT2024シリーズ新体制発表

eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS

eMF-LEGENDS、新体制発表

グランツーリスモ7による国内最高峰のeモータースポーツ大会「AUTOBACS JEGT GRAND PRIX」。ぎりぎりでトップリーグに残留となったeM福岡のレーシングチーム「eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS」(イーエムフクオカ・エンタテック・レジェンズ)、2024年度の新体制を発表します。

2024年度チーム体制

瀬田凛,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS
新監督:瀬田凛

2022年、JEGTドラフト会議を経てチーム加入した瀬田凛(せたりん)。2023シリーズの最終戦にて強いリーダーシップを発揮し、今期のチーム監督に就任しました。

体制の大幅変更が行われたため、チームとしては地盤固めに徹する方針です。最終順位は5位以内、いずれかのラウンドで表彰台(3位以内)の獲得を目指します。

堤口直斗,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS
副監督:堤口直斗

普段はeM福岡のクラブキャプテンを務める堤口直斗(つつみぐちなおと)は、今期より副監督およびチームリーダーを兼任します。

田代寛朋,岩田和歩,佐久間輝
(左から)田代寛朋、岩田和歩、佐久間輝

田代寛朋(たしろひろとも)、岩田和歩(いわたかずほ)、佐久間輝(さくまひかる)の3名もドライバーとして継続します。

大原悠暉
新ドライバー:大原悠暉

今期のJEGTドラフト会議を経て加入したドライバー、大原悠暉(おおはらゆうき)。

2022年~2023年のJEGT企業対抗戦ではSTIチームから出場。「JMS2023 eモータースポーツ真剣勝負メーカー対抗戦」にスバル代表として出場した実績ある選手です。

マツダ RX-VISION

MAZDA RX-VISION GT3 CONCEPT,eM福岡 エンタテ!区 LEGENDS
リバリーデザイン:出島大地

今シリーズは「MAZDA RX-VISION GT3 CONCEPT」を使用します。

かつて「ル・マン24時間レース」参戦のために制作された伝説のレーシングカー「787B」のエンジンコンセプトをベースとし、最新のSKYACTIVテクノロジーによる「SKYACTIV-R 自然吸気4ローター・ロータリーエンジン」を搭載した、グランツーリスモのゲーム内だけで操縦できる夢のコンセプトカーです。

性能としては、申し分ない加速力とトップスピードおよびコーナリング性能を兼ね備え、弱点の少ない車両となっています。半面ドライバーへの要求が高く、特にコーナーの立ち上がりでの繊細なアクセルワークが求められます。

堤口選手曰く「気合で踏まないといけない車」で、乗り手に相当の技術力が必要なものの、使いこなせば強力な武器となるマシンと言えます。

カラーリングこそ従来までのイメージを引き継いでいますが、昨シリーズまでには無かった荒々しいリバリーデザインを施しました。存在感ある甲高いエンジン音に相応しく、遠く目を引く攻撃的な意匠です。

JEGT2024日程

第1戦 2024年11月9日(土)11:00~17:00(予定) オンライン開催
第2戦 2024年11月23日(土)11:00~17:00(予定) オンライン開催
最終戦 2025年1月12日(日)東京オートサロン会場(幕張メッセ)※時間は調整中

今シリーズも第1戦・第2戦はオンライン大会、最終戦は東京オートサロン内での現地開催が予定されています。YouTubeでのライブ配信もあるので、白熱のレースをぜひご覧ください!

主に福岡県内でのイベント会場にて、選手交流の機会もあります。最新情報はeM福岡の公式Xよりご確認ください。

実車レースの第一歩、深川湧介カートレース初参戦

深川湧介,レーシングカート

高校1年生、レーシングカートデビュー戦

中九州カートウェイ(熊本県山鹿市)にて、メンバーの深川湧介(ふかがわゆうすけ)君がレーシングカートのレースに初挑戦しました。

eM福岡に加入して5年目、当初から実車レース業界で活躍したいという夢を持っていた湧介君。5歳程度から参戦できるカートレースの世界において、高校1年生(16歳)はかなり遅咲きではありますが、購入したばかりのマイカートを前に終始緊張と興奮が入り混じっている様子でした。

深川湧介,レーシングカート
親子で入念にマシンをチェック

MAX-Lights、6台でのレース

今回は、エンジンの種類で分けられた「YAMAHA-SS」「MAX-Lights」「MAX-Masters」の3クラスでレースが行われます。湧介君は中間の速度帯である「MAX-Lights」に出場。
余談ですが、最もエンジンパワーの高い「MAX-Masters」のマシンはハンドルが重すぎて操作できなかったそうです。

練習走行、タイムトライアル、予選レース、決勝レースという構成で進行された今大会、湧介君は予選の結果5番手スタートとなりました。

中九州カートウェイ,レース,MAX-Lights,レーシングカート
計6台のレース、右側の一番後ろが湧介君(緑白の車両)

マシントラブルで無念のリタイア

予選レースの段階で4位に迫る場面も多々あったため、当人も1ポジションアップを意気込んでいました。出だしは好調で4番手に迫る勢いだったものの、開幕数周で突然のペースダウン。そのまま走行不能でリタイアとなってしまいました。

中九州カートウェイ,レース,MAX-Lights,レーシングカート
エスケープでカートを降りる湧介君

レース終了後、後輪を駆動させるためのチェーンが切れていたことが判明。レース中に何等かのパーツがコース外に飛んでいく場面がありましたが、どうやら予選走行中に縁石に乗り上げたことが原因で、スプロケット(チェーンの回転を伝える歯車)の歪みとチェーンへの損傷が発生したようです。

スプロケットを見るとチェーンが無くなっているのがわかります
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新しいパーツに交換し、丁寧にメンテナンスをする湧介君

初レースでマシントラブルによるリタイアという苦々しい結果に終わったものの、当人は取り乱すことなく平然とした様子でした。競技の世界では、何事にも動じない精神力も重要です。内心こそ分かりませんが、穏やかそうに見える湧介君の強みかもしれません。

普段活動しているeモータースポーツの世界でも、車同士や壁への接触で損傷が発生することはありますが、そこはやはりゲームの話。現実世界では些細な事でも物理的に影響が残り続けます。「実車ならでは」の出来事として楽しんでいたようにも見えます。

プロドライバーへの一歩として、この経験を活かしてほしいと思います。

レースリザルト

eM福岡VS日産サティオ佐賀inアクロスモール春日

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第2回夏の交通安全イベント

アクロスモール春日にて、「第2回夏の交通安全イベント×eスポーツ体験会」を実施しました。

今回はステージイベントとして、「日産サティオ佐賀」チームとの「グランツーリスモ7」(PlayStation4/PlayStation5)によるレースおよび一般参加者向けのタイムトライアル体験会も開催。

eM福岡VS日産サティオ佐賀チーム戦

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(左上から)ゆきゅそ選手、バーニシ抹茶選手、解説役のマックスさん、堤口直斗選手(中央下)

今回のチーム戦は「ラリーチャレンジ」「GTカーチャレンジ」「フォーミュラチャレンジ」という3つの形式でレースを行いました。

砂地や雪道を走るラリー、「箱車」といわれるGTカー、レーシングカーの代名詞的な存在であるフォーミュラカーによるバラエティに富んだレースを会場ひとつで観戦できるのは、ゲームならではの利点と言えます。

「交通安全イベント」の一環ということで、普段の運転ではありえない速度域で走るレースを通じ、ひとつのミスで大きな事故につながる危険性やルールを守る大切さをPRしてきました。

■eM福岡チーム
堤口直斗
荒木祐樹(オンライン参加)
深川湧介(オンライン参加)

■日産サティオ佐賀チーム
ゆきゅそ
バーニシ抹茶
たんぽぽにほん(オンライン参加)
あずにゃん(オンライン参加)

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チーム戦を制した日産サティオ佐賀チームに賞状とeM福岡のTシャツを進呈
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親子でタイムトライアルに挑戦する姿も
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JAFブースで子ども免許証を作っている堤口選手
アクロスモール春日,交通安全ラジコンゲーム
バスを運転する交通安全ラジコンも大人気でした

龍翔太郎、夢への大前進!カーモデラーとしてマツダ入社

龍翔太郎,グランツーリスモ

自動車メーカーに入社、夢への前進

ニワカゲームス(eM福岡の旧称)の1期生としてクラブに加入し、丸5年となった龍翔太郎(りゅうしょうたろう)君。
「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2019 IBARAKI」少年の部での準優勝を皮切りに、気づけばeモータースポーツ界ではすっかり有名人となっています。

当初から自動車に関する仕事に就きたいという強い願望を持ち、自動車の開発ドライバーという夢を持っていた龍君。晴れてマツダ本社のデザイン部門に入社しました。

当クラブから自動車関連企業に入ったメンバーは初めてということで、就職に向けて行ってきたことを中心にインタビューしました。

全国都道府県対応eスポーツ選手権 2019 IBARAKIの様子

マツダファンから就職へ

■マツダの方と初めて接したのはグランツーリスモ(以下、GT)の大会がきっかけ?
龍:2018年にグランツーリスモSPORTのワールドツアー・リージョンファイナルのエキシビジョンとして開催された「真剣勝負・メーカー対抗戦」でチームを組んだときが初めてですね。

■そのときマツダを選んでいた理由は?
龍:もともと僕がマツダ車が好きで、父が乗ってたんですよ。マツダが好きになったきっかけがロードスター(2015年式4代目)で、2015年にモーターショーのパンフレットで見たときに色とかデザインに衝撃を受けて。これ将来的に乗ってみたいなと思いました。

■今乗っているロードスターは?
龍:これは前の型のやつですね。(2015年モデルは)さすがに学生が買える金額じゃなかったです。

■次は4代目(2015年式)を買う?
龍:本音を言うと、これを維持するか、4代目を買うか、新作を買うかの3択ですね。

■大会でマツダチームを組んだのは就職に影響した?
龍:実際にマツダ関係者と関わったのが大きいと思います。そこでマツダというメーカーの空気感というか、車に対する考え方とか、マツダファンフェスタとかに行ったときの印象が良かったというのもあります。もともと好きだったのもあり、そのときの印象が決定づけたと思います。

マツダファンフェスタ,龍翔太郎
マツダファンフェスタで登壇する龍君

あえて独学でデザイン部門へ

■進路をいくつか悩んでいたようだったが?
龍:まず将来の目標として開発ドライバーというのはずっとあったんですけど、なかなかなれる職業じゃないっていうのと、技術的なところも含めて実際難しいというのもあって。最終目標を開発ドライバー、車の運転に関われる仕事としたときに、設計開発かデザイン部門を狙おうと決めました。

設計開発は学校で学んできてたことなんですよ。就職先とかは学校の求人にもあって。ただ僕がデザイン関係に挑戦してみたときに、なんか自分に向いている感じがあって。それがきっかけでデザインも頑張ればできるかもしれないと思って、ほとんど独学ですね。9割8分。

■デザイン部門の仕事を具体的に
龍:カーモデラーっていう仕事なんですけど、やっててすごい楽しいというのと、車の知識を活かせるのと、デザイン関係の血筋というか、感覚的にできるものがあったので。やりたいという気持ちで一心にやってきましたね。

■血筋というと?
龍:両親は関係ないんですけど、親戚に画家がいたりとか、アンパンマンのアニメスタジオに勤めている方もいるんですよ。幼稚園や学生時代も、美術の作品が表彰されたりとかもよくありました。

■デザイン部門を意識し始めたのはいつ頃?
龍:(コロナの影響で)1年休学してたので、2年目から日産のインターンシップが来てるらしいという話があって、車の造形に関われる仕事(カーモデラー)があると知ったのがきっかけですね。車のデザインに一番力を入れていると感じたのがマツダでした。

高2からマツダに入りたいという気持ちがずっとあったんですけど、そこで目指している開発ドライバーとはちょっと違う軸で話が進んだ感じですね。開発ドライバー以外にも車に深く関わっていける仕事があるんだと知りました。

■開発ドライバー自体は諦めていない?
龍:ドライビングに関わる仕事というのは、目標にはあります。ただ、車のモデラーという仕事もできる限り追及してきたいです。ドライビングもデザインもできるマルチタスクな人間になりたい。

デザインの勉強にも大いに役立ったゲーム

■デザイナーに必要な技術・資格はある?
龍:まずかっこいいとか、美しいとか面白いとか、人間が感じる感性が鋭くないとできない仕事かなと思います。資格は特にないんですけど、CADでCGを作る必要があります。アナログでできるものをデジタルで作らないといけない。簡単にいうと空間認識能力が必要になります。

龍君が実際にCGで作ったクルマ

■ゲームの世界も空間認識能力が必要ですね
龍:ゲームも知らないところで良い影響を与えていると思います。まるで違うジャンルですけど、似て通ずるものはあると思います。

■デザイン部門にも入社前にテストがある?
龍:僕が決まったきっかけがインターンシップですね。基本的にはどのメーカーもインターンシップを開催するんですけど、これが入社試験になっていて、お題を基に資料を作ってプレゼンしないといけません。僕もクレイモデルっていって粘土を削って作品をプレゼンしました。デザインに込めた想いとか、狙いとかをプレゼンします。

インターンシップに呼ばれるまでにもポートフォリオを提出して、そもそも呼ばれないとスタートラインに立てないっていう、厳しい世界でもありました。

■勉強していて大変だったこと
龍:勉強っていうか感覚的なものなので、自分の感性を大事に、絵とかは色々描いたりして。

一番難しいと感じたのはCADの扱い方とか。エイリアスっていう名前なんですけど、基本的に英語なので、操作方法とかも応用・発展は全然わからなかったので、YouTubeとか海外のサイトを漁ったりしたのは大変でした。

やっと車一台作れるようになったときにインターンシップに呼ばれて、他の人からいろいろなやり方を教えてもらいました。それから自分の考えや意見を表現できるようになりました。

■早く身につけておけばよかったと思ったことはある?
龍:作品集の作り方は身につけておけばよかったですね。作り方さえ知っておけばもっと早くできたなと思います。自分の思っていたことを表現する技術というか、CADの扱い方とか、技術的な面は早く知っておきたかったというのはあります。

■ゲームで役立った知識はある?
龍:たくさんありますね。まずゲームの中で車を運転して、車がどういう構造になっているかを知ることができるのは大きくて。車をかっこよく見せる方法、カラーリングとか、ゲームで楽しみながら知ることができたのはすごいプラスだと思います。

それといろんなメーカー、膨大な数の車を知ることができたのは大きかったと思います。車の図鑑を立体で見れるのは大きかった。

GTはリバリーエディターがクルマの造形をすごい研究しやすくて、作品を作るときにゲームをずっと横で見て、メーカーの狙いとかも考えてました。背景で天気とか変えられるじゃないですか。あれで色合いの変化とか光の移り変わりとか研究してました。世界中の車が手軽に細かいところまで見れるのはGTくらいです。

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様々な条件や角度からじっくり車を観察できるグランツーリスモのリバリーエディター機能

ひとつの進路に固執せず、様々な可能性を視野に

■今後同じような進路を考えている人たちへメッセージ
龍:メーカーに入りたいという目標があったとしたら、そこに入るためには何をしたらいいか、箇条書きとかにして一つずつステップ作ってやっていく必要はあると思います。
メーカーにも多種多様な仕事はあるので、自分自身がどういう仕事が合っているのか知るためにもいろいろ調べて、仕事を見つけて目指していくっていうのが、自分にもメーカーにとっても良い方向になると思います。

■ゲームでの活動も継続する?
龍:そうですね。環境的要因で今年はどうなるかわからないですけど、今後も色々やっていきたいという思いはあります。

■実車レース業界は視野にある?
龍:マツ耐どこかのラウンドでは出ようという話はしてます。スーパー耐久とか目標としては消えてないので、プロがいる現場で走ってみたいというのはあります。ゲームも実車も両方やっていきたいです。

■福岡に来ることは少なくなりそう?
龍:年末年始とか長期休暇のときに帰るくらいですかね。


開発ドライバーという大目標を掲げつつも、常に様々な可能性を模索し続け、自動車業界への就職という夢のひとつを叶えた龍君。実車レース参加、eモータースポーツ界での活動等も継続するということで、今後の活躍も目が離せません!

福岡に来れる機会は少なくなりそうですが、eM福岡としてはクラブメンバーがいつでも帰ってこれる場所として活動継続できるよう精進したいと思います。

龍翔太郎,福岡モビリティショー2023

eスタジアムコミュニティハウス福岡で第6期活動スタート!

eモータースポーツ福岡

eモータースポーツ福岡は、2024年度で第6期(6年目)となりました!クラブ設立当時で最年少だったメンバーも、小学6年生になっています。

新しい活動拠点として「eスタジアムコミュニティハウス福岡」に移転しました。

eスタジアム
eスタジアムコミュニティハウス福岡(公式X)

eモータースポーツ福岡,練習会
eモータースポーツ福岡,練習会,山田峻司
小学6年生、大人用シートに乗れるようになった峻司君

新拠点はeスタジアム様のオフィススペースと同居しており、クラブメンバー以外の利用は不可となっております。ご来場いただいてもご対応いたしかねますのでご注意ください。

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